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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.04.20 00:30
更新日: 2023.04.20 01:06

【SNSまとめ】ヒョンデのブリーン追悼リバリーが完成。トヨタはエバンスを選手権ポイント対象外に

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ラリー/WRC | 【SNSまとめ】ヒョンデのブリーン追悼リバリーが完成。トヨタはエバンスを選手権ポイント対象外に

 まもなく開幕するWRC世界ラリー選手権第4戦『クロアチア・ラリー』に向け、ヒョンデ・シェル・モビスWRTは今大会で2台の『ヒョンデi20 Nラリー1』に採用する“特別なカラーリング”のメイキング動画を公開した。この特別仕様のリバリーは、今月13日に悲運のアクデントによって命を落とした同チームのドライバー、クレイグ・ブリーンを偲ぶものだ。

 4月20~23日にかけて、ヨーロッパ南東部に位置するクロアチアで2023年シーズン第4戦が開催される。ブリーンの急逝により悲しみに暮れるなかで迎える同イベントに向けては、所属チームのヒョンデが遺族や関係者との協議したうえで、ブリーンがドライブするはずだった3台目のエントリーを撤回し、2台のi20 ラリー1での参戦を表明。

 同時に33歳という若さで帰らぬ人ととなった「彼のラリーへの情熱と競争心を称える」ため、韓国のメーカーは、ブリーンの母国であるアイルランドの国旗の色を象徴するトリビュートカラーをマシンに施すと発表していた。

 そのヒョンデチームが19日、公式Twitter(@HMSGOfficial)を更新し、ヒョンデi20 Nラリー1がグリーンとホワイト、オレンジのカラーに彩られていく様子を収めたショートクリップを公開した。チームのレギュラードライバーであるティエリー・ヌービルとエサペッカ・ラッピが乗り込むこれらのマシンには、大切な友人を想うメッセージも添えられていることが確認できる。

 このマシンをドライブするヌービルは自身のTwitter(@thierryneuville)で、完成した追悼カラーリングをひと足早く公開。また、WRC公式Twitter(@OfficialWRC)もクロアチア・ラリーを駆け抜けるトリビュートカラーを紹介している。

 なお、ヌービルがアップロードしている写真からはTOYOTA GAZOO Racing WRTのマシンである『トヨタGRヤリス・ラリー1』と、Mスポーツ・フォードWRTの『フォード・プーマ・ラリー1』のドア部分に貼られる大会ゼッケン下部に、ブリーンを偲ぶバナーが掲出されていることも確認できる。

 このようなバナーはブリーンが2022年シーズンに所属していたMスポーツのクルマのCピラーやリヤバンパーにも見ることができ、トヨタも同様のバナーをGRヤリスに掲げている。

 TOYOTA GAZOO Racing WRTは今大会で、通常3台まで登録できるマニュファクチャラー選手権ノミネートのエントリー枠をひとつ放棄することを公式Twitter(@TGR_WRC)で明らかにした。この発表は、「ブリーンへの敬意を示す印としてエントリーを撤回」し2台体制でクロアチア・ラリーに臨むことを決定したライバルチームとの“連帯の証”として合意された後に行われた。

 トヨタチームでは事前に発表されたエントリーリストのとおり、セバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、勝田貴元の4名が今戦に出場するが、マニュファクチャラーズポイントの対象選手はオジエとロバンペラのみとなり、エバンスがノミネートから外れる格好に。勝田は当初よりポイント獲得対象外となっている4台目のマシンをドライブすることになっていた。なお、エバンスも勝田も、成績に左右されるもののドライバー選手権ポイントは持ち帰ることが可能だ。

 WRCのマニュファクチャラー選手権は各戦のノミネート選手がポイントを獲得したとき、3名のうちより多くの得点を得た上位2名のポイントが、メーカーの獲得ポイントとして反映される。

トリビュートカラーをまとったヒョンデi20 Nラリー1(ヒョンデ・シェル・モビスWRT) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
トリビュートカラーをまとったヒョンデi20 Nラリー1(ヒョンデ・シェル・モビスWRT) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
左からトヨタGRヤリス・ラリー1、ヒョンデi20 Nラリー1、フォード・プーマ・ラリー1
左からトヨタGRヤリス・ラリー1、ヒョンデi20 Nラリー1、フォード・プーマ・ラリー1


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