デイ2終了時点で総合3番手につけていたエバンスは、オープニングのSS8でウォータースプラッシュを通過した際にスローダウンし、大きくタイムを失ってしまう。これによりエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)に先行を許し総合4番手に後退することに。
その後、午後のSS11でラッピがデイリタイアしたことで総合3番手に復帰したエバンスだったが、続くSS12では今大会初となるベストタイムを刻んだ勝田がチームメイトを逆転して表彰台圏内へと浮上する。
しかしデイ2最後のステージとなったSS13でエバンスが2番手タイムを記録したのに対し、勝田はスピンやコースアウトによってタイムを失い10秒以上後れを取ることに。その結果、ふたたびエバンスが総合3番手に順位を上げ、勝田は16.7秒差の総合4番手となっている。
「2022年の最終リザルトと同じように、ケニアの土曜日が終了した時点で我々の4台のクルマがこのような順位につけていることを、とても嬉しく思う」と語るのは、TGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。
「もちろん、今年もまた同じように素晴らしい結果を残せることを願っているが、まだ一日残っているし、何かが保証されているわけでもない」
「今日の最終ステージのスリーピング・ウォーリアーは、今回も非常に滑りやすく波乱に満ちたステージだったので、我々のクルマが全車大きなトラブルなく走り切ったことに満足している。セブ(セバスチャン・オジエ)とカッレ(・ロバンペラ)、エルフィン(・エバンス)と(勝田)貴元のタイム差はそれほど大きくない。我々はつねにドライバー同士のフェアな戦いを望んでいるが、もっとも重要なのは明日4台がトップ4を保ったまま走り切ることだ」
そのラリー最終日、25日(日)のデイ4は、デイ2と同じようにナイバシャ湖の周辺が戦いの舞台となり、反時計回りに、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。SS16の再走ステージで今大会最後のステージとなるSS19“ヘルズゲート2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”だ。SS14からSS19まで計6本のステージの合計距離は74.38km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は325.92kmとなっている。