現地3月10日、WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコはSS4~8のデイ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手。チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は同8番手となった。
ラリー・メキシコ2日目となる10日は、サービスパークのあるレオン近郊で午前中の競技がスタートする予定だった。
しかし、ラリーカーを運搬するトランスポーターが事故渋滞に巻き込まれ、定刻にサービスへ到着できず。午前中に予定されていたSS2、SS3がキャンセルされた。
このため現地時間16時過ぎ、中止されたSS2の再送ステージであるSS4から本格的に競技がスタートすることとなった。
SS4は今大会最長となる54.9kmのロングステージ。ここでハンニネン、ラトバラが操るヤリスWRCはエンジン温度が上昇し始めてしまう。
そのため両ドライバーは温度を下げるべく、エンジン出力を絞ったロードセクション・モードに切り替えながらの走行を余儀なくされた。このモードは通常、SS間やサービスパークへの移動など、リエゾン区間と呼ばれる競技エリア外で使用されるものだ。
エンジンに不安を抱えての走行となったため、ラトバラ、ハンニネンともにタイムロスをすることになったが、2台のヤリスWRCは無事にSS4~8の計5つのSSを走りきっている。
このトラブルを受け、チームはエンジン温度が上昇した原因の究明と対策に全力で取り組み、早期の問題解決を目指しているという。