北米のウェザーテック選手権でレクサスRC F GT3をドライブするホークスワースとバーニコートは、ハイパーカーをテストするにあたって事前にGR010ハイブリッド・マニュアルの“ライト版”を渡され、ボタンの位置やプロトタイプのその他の要素を学んだ。
さらに、ドライバーたちはルーキーテストに先立ち、ドイツ・ケルンにあるTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ(TGR-E)でシートフィッティングやシミュレーターセッションを受けた。
「僕にとっては、コースを学び、クルマとシステムを学ぶようなものだった」とホークスワースは説明した。
「トラック上ではとても複雑で、たくさんのスイッチや情報が与えられ、ホイールのどこに何があるのかを知る必要があるんだ。難しいことはひとつやふたつだけじゃなかった。正直なところ、すべてが難しかったよ」
「クルマの中でできることの多さが、たぶん一番難しいことだと思う。たくさんのシステムがあるからね」
ホークスワースは近年、トヨタのWECとレクサスIMSAプログラムの間でドライバーのクロスオーバーが進むなかで、GR010ハイブリッドをテストする機会を得たことに感謝している。
「今年のデイトナではマイク(・コンウェイ)が僕たちのマシンに乗っていたので、クロスオーバーがあった」と彼は述べた。
「トヨタ/レクサスファミリー全体がグローバルに展開し、ドライバーたちはデイトナでレースをするためにアメリカに行き、僕たちはここに来てこのテストを行った」
「彼らが僕たちにこれをやらせてくれて、チャンスを与えてくれるのはメガだ」
■2024年のIMSA GTDプロタイトル防衛に集中
バーニコートとホークスワースは、WECのハイパーカーやアコーディスASPチームが計画しているレクサスRC F GT3でのLMGT3プログラムに参加する可能性を軽視し、2024年ウェザーテック・スポーツカー選手権でのタイトル防衛に集中すると述べた。
ル・マン24時間で3台目のトヨタGR010ハイブリッドが登場する可能性は低いと考えられている。TGRテクニカル・ディレクターのパスカル・バセロンは先週末、記者団に対し、来年のル・マン24時間レースは2台体制で臨むだろうと語った。
ホークスワースは今回のルーキーテストに参加について次のように述べた。「ここに来ることができて本当にうれしい。成功を収めた年の終わりに、このようなことができるのは本当にうれしいことだ」
「いまのところ、僕はアメリカでのレクサスのプログラムに集中している」
「それが将来どこにつながるかは誰にもわからない。物事がどう転ぶかなんてわからないけれど、今のところ、自分たちがやっていることにとても満足しているんだ」
「今シーズンは大成功を収めたし、ここに来てこの一員になれたことは素晴らしいことだ」。
バーニコートは「これ以上ないほど同感だ」と付け加えた。
「WECルーキーテストに招待され、このような機会を得ることができて、僕たちはふたりとも本当に感謝している」
「信じられないようなことだけど、僕たちは文字どおりただ試すためにここにいるんだ。今はそれ以上のことはない」
「僕たちは来年、IMSAでタイトルを防衛することを楽しみにしている」