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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2024.03.04 22:12
更新日: 2024.03.05 00:49

アルピーヌ、ハイパーカー初参戦組ベストの8位。「正真正銘のボーナス。入賞できるとは思っていなかった」

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ル・マン/WEC | アルピーヌ、ハイパーカー初参戦組ベストの8位。「正真正銘のボーナス。入賞できるとは思っていなかった」

 シグナテック・チームを率いるフィリップ・シノーによると、同チームが運営するアルピーヌ・エンデュランス・チームは、先週土曜日に行われたWEC世界耐久選手権第1戦『カタール1812km』の決勝レースでハイパーカー初参戦組のベストリザルトで初陣を終えたことにより、ニューマシン『アルピーヌA424』での新たな一歩を踏み出したという。

 フランスのメーカーは、中東カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで10時間近くにわたって行われた決勝レースに、2台の新型プロトタイプカー『A424』で参戦。このオレカ製シャシーのLMDhカーは2台ともほぼトラブルなく走行し、総合9位と同13位でフィニッシュした。

 ポール・ループ・シャタン/フェルディナンド・ハプスブルグ/シャルル・ミレッシ組の35号車は当初9位でゴールしたが、レース後にプジョー93号車が失格となったため、ひとつ順位が上がった。同様にニコラ・ラピエール/ミック・シューマッハー/マシュー・バキシビエール組がドライブした36号車も12位に繰り上がっている。

 なお、いずれのクルマもメカニカルトラブルこそ発生しなかったが、36号車についてはシューマッハーのドライブ時には起きたコースアウトと、その原因となったLMGT3カーとの接触によって損傷したフロントのボディワークを交換するためにタイムを失った。

「新しいトラックで10時間のレースをスタートするのは難しいと思っていたが、このパフォーマンスには満足している」とシノーは語った。

「クリーンなレースを展開し、トップ10入りを含め2台揃っての完走は素晴らしい成果だ。両クルーがゴールできたことで、メカニックからエンジニア、ドライバーに至るまで、チーム全体が我々の技術的なパッケージと人間的パッケージについて多くを学ぶことができた」

「チームのメンバー全員に感謝し、『おめでとう』と言って祝福したい。これほどプロジェクトに熱心な人たちを見たことがない。カタールでの濃密な10日間を経て、いまや基礎は整ったと言えるだろう」

「我々はまた一歩前進したが、まだ先は長い。あらゆる分野で学び続け、専門知識と経験を習得し続けなければならない」

 レース前、ラピエールが「達成可能だ」とコメントしていたにもかかわらず、シノーは自らが代表を務めるチームの目標が必ずしもクラス最上位のニューカマーになることではなかった、とSportscar365に語った。

 アルピーヌの35号車は、チームWRTが走らせる2台のBMW MハイブリッドV8(15号車と20号車)と、アイアン・リンクスが運営する63号車ランボルギーニSC63を抑えてフィニッシュした。このレースに初参戦したもう一台のハイパーカーある11号車イソッタ・フラスキーニ・ティーポ6-Cは、技術的な問題が発生したためリタイアを喫している。

アルピーヌのミレッシ、WECハイパーカークラス初参戦組ベストの8位は「正真正銘のボーナス。入賞できるとは思っていなかった」
35号車アルピーヌA424を迎えるアルピーヌ・エンデュランス・チームのスタッフたち 2024年WEC第1戦カタール1812km
アルピーヌのミレッシ、WECハイパーカークラス初参戦組ベストの8位は「正真正銘のボーナス。入賞できるとは思っていなかった」
アルピーヌ・エンデュランス・チームのチーム代表を務めるフィリップ・シノー 2024年WEC第1戦カタール1812km

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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