ル・マン市内のリパブリック広場で行われたル・マン24時間レースの公開車検2日目。現地午後にはトヨタの3台が車検場に姿を見せた。
この日は月曜ということもあってか、午前中は観客の姿も少なかったが、14時すぎのトヨタ登場に向けて、前日並みの観衆が押し寄せてきた印象だ。
トヨタのドライバー勢は、13時半すぎにリパブリック広場に到着。3台のマシンは1台のトランスポーターに積み込まれ、車検開始時間の15分ほど前に姿を現した。
9人のドライバーは参加受付等を済ませると、号車順に報道陣の待つスペースへ。7号車の小林可夢偉はテストデーでトップタイムだったことを聞かれると、「そんなことありましたっけ? っていう感じです。あんま気にしてないです」とあっさり。
“自信”について問われると、「6時間レースなら自信たっぷりやけど、24時間レースだから、自信なんてまったく意味ないと思うんで。壊れたら終わりなんで。テストのタイムが良いって言っても、予選でレースが終わるわけではないし」と、あくまでも決勝を見据えたモードだった。
続いて姿を見せた中嶋一貴は「順調ですし、タイムも悪くないし、セットアップも悪くなく、タイヤもある程度見れました」とテストデーを振り返る。
一貴によれば、今年のマシンは進化が著しいという。「エンジンが新しくなったのが1番大きいと思います。(アクセルを)踏んだ時の加速感がよくなっています。馬が多い(=馬力がアップした)。クルマ的にはルールでダウンフォース削られた部分は、しっかりと取り返せている気がします。あとはタイヤが去年よりも良くなっていますし、いい意味で昨年との違いは感じないです」とポジティブな言葉が並ぶ。
タイヤに関しては、ロングライフでありながらグリップも高いものを、ミシュランが用意してきたのだという。8号車はテストでも「いいロングランができた。トラフィックだなんだというのはありますが、いい感触だったのは間違いない」と、こちらも決勝に向けて虎視眈々といった感じだが、レースへの自信について訊かれると「このレースは、自信とかそういう問題じゃないと思うので、あとはやってみるしかない」と可夢偉と同様の受け答えだったのが印象的だった。