MGUの故障や他車との接触など、さまざまなトラブルやアクシデントに泣いた第85回ル・マン24時間耐久レースから約1カ月。WEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racingは7月14~16日、シリーズ後半戦のオープニングレースとなる第4戦ニュルブルクリンク6時間を迎える。
シルバーストン、スパ・フランコルシャンの開幕2戦を制すもル・マンでは無念の結果となったトヨタ。第3戦を終了した時点で、チームはマニュファクラーズ選手権においてポルシェの111ポイントに対して82.5ポイントの2位。
また、ドライバーズ選手権でも2017年シーズン2勝を挙げている8号車トヨタTS050ハイブリッドのセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴の3名が、ル・マンを制した2号車ポルシェ919ハイブリッドのティモ・ベルンハルト、アール・バンバー、ブレンドン・ハートレーと17ポイント差の66ポイントで2位につけており、後半戦では巻き返し、そして両選手権タイトルの獲得に挑む。
まもなく迎える第4戦では、7号車トヨタTS050ハイブリッドにホセ-マリア・ロペスが復帰。ふたたびマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ロペスのラインアップでレースに臨むこととなる。
2015年にWECのカレンダーに加わったニュルブルクリンクは、ロングストレートと高速コーナーが特徴的なル・マンとは対照的に、中低速コーナーで構成されるテクニカルコース。
過去2年、チームとしての最高位は5位と、思うような結果を残せていないが、チームの本拠地であるドイツ・ケルンからわずか90kmほどの場所に位置し、ホームレースとも言える第4戦。チームはこのラウンドに序盤2戦で勝利を飾ったハイダウンフォース仕様のマシンを持ち込み、2台揃っての表彰台獲得を目指す。