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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.09.04 09:28
更新日: 2017.09.04 13:35

WEC:ポルシェが圧巻1-2フィニッシュ。3連勝でトヨタとのポイント差広げる

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ル・マン/WEC | WEC:ポルシェが圧巻1-2フィニッシュ。3連勝でトヨタとのポイント差広げる

 WEC世界耐久選手権は9月3日、第5戦メキシコの決勝レースが行われ、ポルシェLMPチームの2号車ポルシェ919ハイブリッド(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)が優勝した。
 
 走り始めの金曜から不安定な天候が続くメキシコシティ。土曜は全セッションがドライコンディションで行われたものの、どんよりとした雲に覆われていた。迎えた決勝当日も午前中から雲が広がり、レース中には雨が降る予報が出されるなか各車はスタートの時を迎える。
 
 予選でフロントロウを独占したポルシェ勢はそろって好スタートを切ると、首位の2号車ポルシェ、2番手につける1号車ポルシェのポジションはそのままに後続のトヨタ勢からリードを広げていった。

 スタートから首位を守る2号車ポルシェは、トヨタの2台に対して1周あたり0.3~0.5秒ほどのペース差でギャップを広げていくが、2番手につける1号車ポルシェは引き離せない状況が続く。
 
 しかし、スタートから2時間15分、僅差の2番手につける1号車ポルシェがピットレーン速度違反によるドライブスルーペナルティを受けたことで上位2台の差は2秒弱から30秒強に拡大。

1号車ポルシェ919ハイブリッド
1号車ポルシェ919ハイブリッド

 
 レース中盤、野球ボールと脱落したマシンパーツを撤去するために2回のフルコースイエロー(FCY)が提示されたが、態勢には影響せず。ペナルティにより一時はトップと30秒以上ギャップが広がった1号車ポルシェはレース後半、2号車ポルシェを上回るペースでラップを重ね、その差を10秒以下としたものの追いつくまでには至らなかった。
 
 この結果、スタートから快走を続けた2号車ポルシェが第3戦ル・マン24時間、第4戦ニュルブルクリンクに続く今季3回目のトップチェッカーを受け、3連勝を達成している。

 一方、セカンドロウからのスタートとなったトヨタ勢はスタート直後、8号車トヨタTS050ハイブリッドが僚友の7号車トヨタTS050ハイブリッドを交わして3番手に浮上するが、スタートから20分を前に順位が入れ替わり、スターティンググリッドと同じ順位に戻っている。
 
 レース中盤にはふたたび8号車トヨタが3番手となるが、スタートから4時間を迎えるとペースの上がらない8号車トヨタに変わって、みたび7号車トヨタが3番手に。
 
 その後、約1時間半に渡ってこの状況が続くが、チェッカーまで残り26分となったところで7号車トヨタがピットイン。前戦のニュルブルクリンクでポルシェが執ったように長めのピット作業を行うことで、ドライバーズランキング2位につける僚友8号車トヨタを先行させた7号車トヨタは総合4位でチェッカーを受けた。

 この結果、ドライバーズランキングでは首位のベルンハルト、バンバー、ハートレー組2号車ポルシェが前戦までの108ポイントから26ポイントを加えた134ポイントとなった一方、ランキング2位につけるセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴組8号車トヨタは15ポイント増の93ポイントに留まり、その差は41ポイントに広がっている。

3位でフィニッシュした8号車トヨタTS050ハイブリッド
3位でフィニッシュした8号車トヨタTS050ハイブリッド


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