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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.10.15 21:23
更新日: 2017.10.15 21:26

WEC:トヨタ、ホームの富士で3年ぶりの1-2達成。一貴「リスタートしたらアウトだった」

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ル・マン/WEC | WEC:トヨタ、ホームの富士で3年ぶりの1-2達成。一貴「リスタートしたらアウトだった」

 WEC世界耐久選手権第7戦富士は10月15日、決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingは8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/アンソニー・デビッドソン)が優勝、7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)が2位に入り、トヨタがワン・ツー・フィニッシュを飾った。

 決勝日も朝から冷たい雨が降り続く富士スピードウェイ。過去5戦4勝と相性の良いホームグラウンドで2017年シーズン3勝目、そして前年からの2連覇を目指すトヨタは、8号車トヨタが3番手から、7号車トヨタが4番手グリッドから、それぞれレースを進めていく。
 
 天候不良の影響によりセーフティカー(SC)の先導でスタートした第7戦。3番手スタートの8号車トヨタTS050ハイブリッドを駆るセバスチャン・ブエミは、SCランの間に入念にタイヤを暖めると、6周目、SCランが解除された実質1周目から前を走る1号車ポルシェ919ハイブリッドに肉薄。13コーナーで並びかけると一気に抜き去り2番手に浮上した。

 これに4番手スタートの7号車トヨタを駆る小林可夢偉も続き、2台のトヨタは早々に2番手、3番手にポジションを上げトップを追いかけていく。

 その後、トップを快走する2号車ポルシェに差をつけられるものの、スタートから50分後の11時50分に導入された2回目のSCランによってギャップはリセット。また、この間に両車とも1回目のピット作業を行なったが、直後に濃霧による視界不良が原因で赤旗が提示された。

 セッションストップから約45分後の12時50分、SCランでレースが再開されるが、まだピットに入っていなかった2号車ポルシェがピットインしたことで8号車トヨタが首位、7号車トヨタも2番手に浮上する。

 スタートから2時間経過時点で8号車トヨタは2番手以下に対して20秒近いギャップを築くが、ピットタイミングの関係で3時間過ぎには3番手に後退。しかし、直後に導入された4回目のSCランによって上位を走る1号車ポルシェ、7号車トヨタとのギャップを縮めていく。

 上位3台がひと塊となって迎えたレース中盤、LMP2カーのクラッシュを機に導入された5回目のSCランからリスタートされたタイミングで、2番手を走る7号車トヨタのホセ-マリア・ロペスと、3番手の8号車トヨタを駆る一貴は相次いで首位の1号車ポルシェを攻略し、ふたたびワン・ツー体制を築いた。

 LM-GTEのアクシデント、クラッシュが連続して発生するなか、8号車トヨタの一貴は僚友のロペスも交わして首位に立つが、約20分後の15時19分、ふたたびサーキットを覆いはじめた濃霧の影響で6回目のSCランに。そして10分後にはこのレース2回目の赤旗が提示されてしまう。

 赤旗のまま霧が晴れることなく1時間以上が経過。レースが再開されるのか否かの判断が待たれるなか、チェッカーまで残り約15分となった段階でレース終了の旨がレースダイレクターから指示されると8号車トヨタの優勝、そしてトヨタの母国レースでのワン・ツー・フィニッシュが決定した。

2017WEC第7戦富士スタートシーン
2017WEC第7戦富士スタートシーン
2位となった7号車トヨタTS050ハイブリッド
2位となった7号車トヨタTS050ハイブリッド


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