WEC世界耐久選手権第7戦富士6時間レースが10月13~15日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、澤圭太を擁するクリアウォーター・レーシングはLM-GTEアマクラス2位表彰台を獲得。3番手となっていたチームランキングでふたたびトップに立った。
澤はもちろん、アジア地域を主戦場とするクリアウォーター・レーシングにとっても富士で行われる第7戦はホームレースと言えるラウンド。オーナー兼ドライバーのウェン-サン・モクも走り慣れたコースであることから好成績が期待された。
走行初日となる土曜日から3日間すべてで雨天となった今戦では、各チームともウエットコンディションのなか精力的に走行を重ねていく。
61号車フェラーリ488 GTEを走らせるチームも初日のフリー走行1回目から多くの周回を重ね、順位では1回目はクラス2番手。雨量の増えた2回目のプラクティスでは澤のドライブでクラストップタイムをマークした。
土曜の予選ではエースのマット・グリフィンとモクがアタックを担当。両者がアタックを終えた時点でクラス2番手だったが、チームはセッション終盤にタイヤを交換し、再度モクをコースに送り出す。
再アタックでモクはブロンズドライバーのなかでは唯一となる1分49秒台のタイムを記録し、ドライバーふたりの平均ラップを更新。その結果、チームにとって2016年のル・マン24時間レース以来となる2度目のポールポジションを獲得することとなった。