可夢偉にとっては、AFコルセからWECに参戦して以来、ひさびさのGTカーでのレース。予選ではマシントラブルからクラッシュしたものの、決勝レースは最後尾からスタートして着実な追い上げを見せた。
しかし、バスストップシケインで他のクルマに突っ込まれてしまいリタイア。実質、半日ほどのレースとなってしまったが、初のスパ24時間レースに対して、どんな印象を持ったのだろうか?
「実際に出てみて、すごく大変なレースでした。ル・マンとは違って同じカテゴリーのクルマが走っているので、生き残るのがすごく難しい。24時間スプリントをやっているような感じですし、GT3だけだと速度差がなくて、抜く時にリスクが高いですね」
「ジェントルマンはWECでもいるので、その点は同じ。一方、このシリーズにはいいドライバーが揃っていますし、それプラスGTのプロみたいな人がいっぱいいるので、レベルは高いです。あと、他の人はシリーズ戦でやっているので、スパにだけポッと来てもなかなか勝てるレースではないと思いました」
ほろ苦いGT3デビューとなった可夢偉だが、「鈴鹿10時間」に対してはどのような期待を抱いているのだろう。
「ずっと10時間には出たいと言っています。もともと出たい気持ちは強いですね。もちろん、まだそこまで具体的なことは考えていないですけど……。なぜ出たいか? それは賞金がいいから。それが鈴鹿サーキットの推しなんですから(笑)」
「来年、チャンスがあって、ちゃんとした体制で出られるとなればしっかり準備しないといけないと思います。スパもチャンスがあればまた出たいですね」