2月9日、ACOフランス西部自動車クラブは6月16~17日に決勝レースが行われる第86回ル・マン24時間レースの暫定エントリーリストを発表した。
2016年末にLMP1クラスから撤退したアウディに続き、2015年から3連覇を達成したポルシェが最高峰クラスから姿を消すこととなった2018年のル・マン。今季、メーカーワークスチームはTOYOTA GAZOO Racingのみとなったが、ル・マンをシリーズに組み込むWEC世界耐久選手権がLMP1クラスにおけるハイブリッドシステム搭載車とノンハイブリッド車の性能を均衡化させるレギュレーションを策定したことにより、これまでごく僅かだったLMP1プライベーターチームが倍増することとなった。
ル・マンの総合優勝の筆頭候補となるLMP1クラスは、すでに体制を発表したトヨタと個々に参戦を表明していた5つのプライベーターチームから合計10台がエントリー。
ゼッケン番号1番と3番をつけるレベリオン・レーシング、5号車と6号車ジネッタで参戦するCEFC・TRSM・レーシング、悲願のル・マン制覇を目指すトヨタ、カーナンバー11番と17番を選択しロシア初のLMP1マシンで参戦するSMPレーシングがそれぞれ2台体制で、昨シーズンから引き続きニッサンVRX30Aを搭載する4号車ENSO CLM P1/01・ニスモを走らせるバイコレス・レーシングチームと、ELMSからステップアップを果たしたドラゴンスピードは各1台でのエントリーとなっている。
LMP2クラスでは2017年のル・マンで総合2位、3位/LMP2クラスワン・ツーフィニッシュを達成したジャッキー・チェン・DCレーシングがWEC全戦にエントリーする2台のオレカ07・ギブソンにAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ王者として自動エントリーされた2台のリジェJS P217・ギブソンを加えた計4台体制で参戦。
このほか今季のWECへのエントリーを見合わせ、ELMSに活動の場を移したGドライブ・レーシングやELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでLMP3王者となったユナイテッド・オートスポーツ、LMP1クラスにもエントリーしているドラゴンスピード、SMPレーシングなど計20台が名を連ねている。