WEC世界耐久選手権は5月3日、2018/19年“スーパーシーズン”の開幕戦、トタル・スパ・フランコルシャン6時間レースのフリープラクティス2回目が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が、総合3番手となったドラゴンスピードの10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソンを2.663秒引き離すトップタイムをマーク。僚友8号車トヨタTS050ハイブリッドがコンマ6秒差の総合2番手につけ、FP1に続いてトヨタ勢がワン・ツーを築いている。
今シーズン2度目プラクティスセッションでは、SMPレーシングの17号車BRエンジニアリングBR1・AERがコース上でストップしたことで赤旗が提示。また、LMP2クラスのTDSレーシング、28号車オレカ07・ギブソンがコースオフを喫した際にふたたび赤旗によりセッションが中断されている。
そんなFP2でもトヨタ勢はライバルに対してアドバンテージをキープ。7号車トヨタを駆るコンウェイは、FP1でフェルナンド・アロンソがマークしたベストタイムを約1.8秒縮める1分56秒172というタイムを記録すると、8号車トヨタを駆る中嶋一貴も1分56秒815をマークして総合2番手につけた。
同じく8号車トヨタを駆るアロンソはこのセッション中に14周をラップし1分57秒096を記録している。
トヨタ勢に次ぐ総合3番手、プライベーター勢の最上位はピエトロ・フィッティパルディがドライブした10号車BR1・ギブソン。タイムは1分58秒835で総合首位の7号車とは2.6秒差となった。
総合4番手以下はレベリオン・レーシング、SMPレーシングの順で4台が並び、その後方にバイコレス・レーシング・チームが付けている。なお、FP1でタイム計時を行わなかったCEFC TRSMレーシングがここでも1周のみの走行に留まっている。
LMP2クラスはドラゴンスピードの31号車オレカ07・ギブソンを駆るパストール・マルドナドが自身がFP1でマークしたタイムを0.5秒更新する2分02秒991というタイムでクラス首位を堅持。クラス2番手はジャッキー・チェン・DCレーシングの37号車オレカ、同3番手にはGドライブ・レーシングの26号車オレカが入った。
LM-GTEプロクラスは、“プロローグ”から好調のフォードとポルシェが抜けている状況で、クラス唯一の2分13秒台のタイムをマークしたフォード・チップ・ガナッシ・チームUKの66号車フォードGT(ステファン・ミュッケ/オリビエ・プラ/ビリー・ジョンソン組)がトップに。
これにポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSRがクラス2番手で続き、FP1トップでトップタイムをマークした67号車フォードGTが同3番手、92号車ポルシェが4番手となっている。
GTEプロクラスに食い込む速さをみせたガルフ・レーシングの86号車ポルシェ911 RSRが2分16秒113でLM-GTEアマクラストップ。デンプシー-プロトン・レーシングの77号車ポルシェが2番手に続き、クラス3番手にはディフェンディング・チャンピオンのアストンマーチン・レーシング、98号車アストンマーチン・ヴァンテージが入った。