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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.05.06 14:04
更新日: 2018.05.06 15:15

WEC開幕戦:トヨタ、圧倒的速さでポールトゥウイン。アロンソ「何としても結果を残したかった」

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ル・マン/WEC | WEC開幕戦:トヨタ、圧倒的速さでポールトゥウイン。アロンソ「何としても結果を残したかった」

 その一貴は、ピットアウト後にシートベルトの調整が必要であることを無線でチームに伝えたのちに緊急ピットイン。首位でコースに復帰するが、約5分後には1コーナーで単独スピンを喫するなど、後続とのギャップを減らしてしまう。
 
 この間、コンウェイからマシンを引き継いだ7号車トヨタの可夢偉は3スティント連続走行に入り一気にポジションを回復。スタートからまもなく3時間を迎えるタイミングで総合2、3番手を走る2台のレベリオン勢に追いつくと、またたく間にこれをオーバーテイクし3時間経過時点でトヨタがワン・ツー体制を形成した。
 
 その後、約1分の間隔を保ちながら走行続ける首位8号車トヨタと2番手の7号車トヨタだったが、レース残り1時間となったタイミングで導入された3回目のSCランによってギャップはわずか6秒に。
 
 それぞれアンカーも任された8号車トヨタのアロンソと7号車トヨタのコンウェイは、時にテール・トゥ・ノーズとなるほどまで接近するが、無用なバトルはせず。レース残り25分で最後の給油行った後も2台は僅差での走行を続けながらファイナルラップを迎え、最後は0.144秒差で8号車トヨタがトップチェッカー。7号車トヨタが総合2位でフィニッシュした。
 
 この勝利により8号車トヨタの一貴とブエミはWECスパ2連覇を達成するとともに2017年のWEC富士ラウンドから続く連勝を4に伸ばしている。また、新加入のアロンソにとっては国際F3000シリーズ以来、18年ぶりにスパ・フランコルシャンでのレースを制することとなった。

「チームとして最高の“優勝”という結果を残すことができて嬉しい限りだ!」と喜びを語ったアロンソ。

「冬の間の走行テストとともに、トヨタの東富士研究所とTMGでは全力で開発を続けてくれていた。その努力に報いるためにも何としてもレースで結果を残したいと思っていたんだ」

「僕にとって初めてとなるWECのレースで優勝でき、例えようもないほどうれしいよ! ともに戦ったセバスチャン(・ブエミ)と(中嶋)一貴には本当に感謝している」

 これに対してブエミは「自分と一貴にとってフェルナンドと初めて一緒に戦うとても大切なレースだったと」とコメント。

「6時間の間に何度かセーフティカーが入り、その度にリードが失われてドキドキしていた。特に最終盤は見ていられないほどだったよ。結果的に優勝できたが、ル・マンに対しては序章でしかなく、これで気を抜くことなく集中していくつもりだ」

■可夢偉「もちろん勝ちたかったので2位という結果は残念」

8号車トヨタTS050ハイブリッド
フェルナンド・アロンソがドライブする8号車トヨタに腰掛けてパルクフェルメへ移動する中嶋一貴
コースマーシャルの祝福を受けながらウイニングランを行う8号車トヨタ


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