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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.05.29 18:31
更新日: 2018.05.30 00:03

一貴、ル・マンを「走り切る難しさは誰よりも……」。強さを極めたトヨタ、悲願達成に挑む

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ル・マン/WEC | 一貴、ル・マンを「走り切る難しさは誰よりも……」。強さを極めたトヨタ、悲願達成に挑む

 TOYOTA GAZOO Racingは5月29日、東京・池袋でプレスカンファレンスを開催し、6月16~17日に行われるWEC世界耐久選手権第2戦『ル・マン24時間レース』の参戦概要を発表した。

 2012年からハイブリッドマシン、『トヨタTS0xx~』シリーズでWEC/ル・マンへの挑戦しているトヨタは、2018年から2019年にかけて争われる“スーパーシーズン”に引き続き参戦し、2018年型トヨタTS050ハイブリッドで小林可夢偉、ホセ-マリア・ロペス、マイク・コンウェイ組の7号車、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ組の8号車の2台体制で、悲願のル・マン24時間レース制覇を目指すことを改めてアナウンスした。

 また、ライバルの自動車メーカーが不在となったWECスーパーシーズンにトヨタが参戦を続ける意義が、ル・マンの本戦を前に語られている。

 ル・マン参戦概要説明会に登壇した北澤重久GRマーケティグ部長は「我々は2016年に続き昨年もル・マンで大変悔しい想いをしました」と過去2シーズンのル・マンの戦績を振り返った。

「そのなかでポルシェのLMP1撤退という衝撃的なニュースを受け、(2018年からのシーズンに)メーカーワークスとして『ひとり残って戦い続ける意味があるのか』という声も社内外からたくさん届きましたが、昨年12月、正式に参戦継続を発表しました」

 北澤氏はその理由として、トヨタがクルマの“強さ”を一般のユーザーが乗るロードカーに反映させることを目指しているためだと説明する。

「我々のマシンは昨年、(公道セクションが多数を占める)ル・マンの道を速く走ることはできました。それは小林可夢偉選手が記録したコースレコードが証明してくれたと思います。しかし、そこにクルマとしての強さを兼ね備えることはできませんでした」

 今年1月の東京オートサロンで初公開された『GRスポーツコンセプト』が街なかを走る未来を、本気で目指しているというGRでは、この点を最重視し「現在は24時間レースを走りきれる技術が高めきれていない。ル・マンの24時間を走り切って初めて(性能や技術を)ロードカーに落とし込めます。そのためにWEC参戦の継続を決めた」のだという。

トークショーに臨む北澤茂久GRマーケティング部長と中嶋一貴、小林可夢偉
トークショーに臨む北澤茂久GRマーケティング部長と中嶋一貴、小林可夢偉
2018年カラーリングが施されたトヨタTS050ハイブリッド
2018年カラーリングが施されたトヨタTS050ハイブリッド


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