このまま大雨のなかの車検~記念撮影になってしまうかと思いきや、雨は急速に止み、一転強い日差しが差し込むなか、2台のTS050ハイブリッドがリヤから車検場に降ろされた。
車検場にはフェルナンド・アロンソ含めた6人のトヨタドライバーが集結。8号車トヨタの中嶋一貴は「相手がどうあれ、まずは自分たちのレースをしっかりやること。毎年そうなんですけど、今年はよりそういう思いが強い」とコメント。
「何事もなくレースが終わってくれることを祈ってます。クルマがいくらテストで大丈夫であっても、“何かが起こる気”しかしないです(苦笑)」と来たるレースウイークに向け、慎重な構えを崩さない。
また、7号車トヨタの小林可夢偉はテストデーのあと、ドイツのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)でシミュレーターテストをしていたというが、「思ったより早く、シミュレーターが壊れてしまって……。よく壊れるんですよ」と、想定していたプログラムがこなせなかった模様。
その後、ミラノに移動してオフを過ごしたというが、そこでも財布をなくすなど、災難続きだったようだ。
なお、一貴、可夢偉ともに予選ではアタック担当となる模様。まずは13日(水)夜からの予選で、ふたりの走りに注目が集まる。
トヨタのあと、車検のフィナーレを飾ったのはGTEプロクラスに参戦するフォードの4台。地元出身のセバスチャン・ブルデーがトークショーのステージに姿を現わすと、客席からは大きな歓声があがった。
12日(火)からはル・マン郊外のサルト・サーキットに舞台を移すル・マン24時間レース。10時半から恒例の全ドライバー集合写真の撮影が行われ、夕方にはピット前でオートグラフセッションも実施される。長いル・マンウイークはまだ始まったばかり。走行開始は13日(水)16時(日本時間23時)だ。