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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.06.15 20:15
更新日: 2018.06.16 20:37

限定復刻カラーリングを含む、過去最大4台体制でGTE PROに臨むポルシェのラインアップ【ル・マン24時間連載企画4回目】

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ル・マン/WEC | 限定復刻カラーリングを含む、過去最大4台体制でGTE PROに臨むポルシェのラインアップ【ル・マン24時間連載企画4回目】

 今年から来年にかけて、2回のル・マン24時間を含む『スーパーシーズン』を迎えているWEC(FIA世界耐久選手権)。いよいよ6月16日に決勝スタートを迎えるが、LMPクラスとともに注目したいのが、自動車メーカーが多数参加しているLM-GTE PROクラス。その中でも現在ラインキングトップのポルシェは復刻カラーリングを施した2台を加えた4台のマシンでエントリー。その4台のラインアップを紹介する。

   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 1948年にオーストリアのグミュントでポルシェ 356第1号車が誕生してから、今年で創業70周年を迎えるポルシェ。そのポルシェが今季、スポーツカーレース最大のイベントであるル・マン24時間に向け、6メーカーものワークスチームがしのぎを削るLM-GTE PROクラスに、ファクトリーエントリーとしては過去最大となる4台のポルシェ911 RSRをエントリーさせることになった。

“ピンク・ピッグ”(左)とロスマンズカラー(右)の2台が加わったル・マン24時間のポルシェGTE PROクラスの体制

 2017年からミッドシップレイアウトを採用し、大幅に戦闘力を上げたポルシェ911 RSRはWEC第1戦スパでクラス2位を獲得したほか、ファステストラップもマーク。例年スタートからフィニッシュまで超僅差の戦いが展開されるLM-GTE PROクラスにおけるたしかなパフォーマンスをみせている。ただ、ル・マン24時間ではバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)が再調整される可能性もあり、一瞬も油断はできない。

 ポルシェの歴史を築いてきたル・マン24時間において、70周年を勝利で飾るためには強固なドライバーラインアップとチーム体制が必要で、そのための4台エントリーとも言えるのだ。

 WECで戦う2台の911 RSRは、91号車と92号車。2台は70周年を祝うべく、過去にル・マンを彩った往年のカラーリングが施されている。1980年代に圧倒的な成績を誇ったポルシェ956/962Cで印象的なロスマンズカラーを纏うのは91号車で、リヒャルド・リエツ、ジャンマリア・ブルーニ、そして母国フランスで燃えるフレデリック・マコウィッキというトリオだ。

91号車ロスマンズカラーで参戦するジャンマリア・ブルーニ、フレデリック・マコウィッキ、リヒャルド・リエツ

 一方“ピンク・ピッグ”の異名をとったユニークな豚の部位をあしらったカラーリングが施されるのは、92号車。1971年のル・マンを戦ったカラーリングのオマージュで、こちらもフランス人ドライバーのケビン・エストーレを中心にミカエル・クリステンセン、ローレンス・バンスールが組む。
92号車、ピンク・ピッグで参戦するケビン・エストーレ、ミカエル・クリステンセン、ローレンス・バンスール

 そして通常と同じブラック、レッド、ホワイトのファクトリーカラーリングをまとうのは93号車と94号車。こちらはふだん北米で開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに参戦し、ふだんは911号車、912号車として活躍する911 RSRだ。


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