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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.06.15 19:32
更新日: 2018.06.15 19:45

ACO、2020年WECの『新トップカテゴリー』の概要を発表。“ハイパーカー”とコスト削減を狙う

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ル・マン/WEC | ACO、2020年WECの『新トップカテゴリー』の概要を発表。“ハイパーカー”とコスト削減を狙う

 ル・マン24時間を運営するフランス西部自動車クラブは6月15日、サルト・サーキットで毎年恒例のプレスカンファレンスを開催し、2020-2021年に導入される『新トップカテゴリー』の概要を発表した。

 2017年限りでポルシェがLMP1クラスを撤退し、メーカーワークスではトヨタのみが戦っているWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間の最上位カテゴリーの新たな方向性が示された。15日、ル・マン24時間恒例のプレスカンファレンスが開催されたが、ここでACOはリンゼイ・オーウェン・ジョーンズへの“スピリット・オブ・ル・マン”の授与、ジャッキー・イクスのグランドマーシャル就任に続き、2020年からのレギュレーションについての発表が行われた。

 カーデザイナーが苦慮しながらデザインを決めるコンセプトムービーに次いで、WECのCEOであるジェラール・ヌーブから説明されたレギュレーションの概要は以下のとおりだ。

○規定のキーポイント

コスト削減:2台をWECの1シーズンで走らせたときの費用を2500万〜3000万ユーロに(近年のLMP1の25%)
ブランドを強力に示す:プロトタイプのコンセプトを“ハイパーカー”に
競技者:OEM、GT/スポーツカーマニュファクチャラー、プライベートチーム
性能のターゲット:予選でサルト・サーキットを3分20秒で走るレベルに(注:今年のポールタイムは3分15秒)
コストコントロール:性能目標に対して上限を設定し、現在のように追加のパフォーマンスを得るために費用はかけられない
環境対策:燃料効率はまだレースの一部とされる
特徴:自動車メーカー、マニュファクチャラーは彼らの技術を磨くために重要な役割を担う。ハイブリッドシステムを設計する可能性も含む
導入タイミング:2020年9月の最初のイベントから導入される
安全性:サバイバルセルの安全性は高められる
ルールの継続性:5年間テクニカルレギュレーションは継続される

ACOのプレスカンファレンスに出席したACOのピエール・フィヨン会長
ACOのプレスカンファレンスでモニターに示された“ハイパーカー”のコンセプトイラスト


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