6月20日、WEC世界耐久選手権は8月17~19日にイギリス、シルバーストンで開催される2018/19年シーズン第3戦シルバーストン6時間の暫定エントリーリストを発表した。
2018年5月に行われたスパ・フランコルシャンから2019年6月の第87回ル・マン24時間まで、1年を超えるロングシーズンとして開催されている今季のWEC“スーパーシーズン”。TOYOTA GAZOO Racingの歴史的勝利で幕を閉じた第86回ル・マンから間もないなか、シリーズは早くも次戦第3戦シルバーストンに参加するエントラント、およびドライバーを明らかにしている。
ル・マンから約2カ月のインターバルを挟んで行われるイベントにはシーズン当初、WECスーパーシーズンへのフル参戦を表明した全25チーム、4クラス合計36台が名を連ねた。そのなかにはル・マンでWECデビューを飾った元F1チャンピオン、ジェンソン・バトンも含まれている。
今イベントに出場する各チームともエントラント名や使用マシンに変更はないが、複数のチームがドライバーの変更を行う模様だ。
既報ながらLMP2クラスでは、29号車ダラーラP217・ギブソンを走らせるレーシングチーム・ネダーランドが“大ベテラン”のヤン・ラマースに代えて若手のニック・デ・フリースを起用するほか、31号車オレカ07・ギブソンを使用するドラゴンスピードも、第3ドライバーをナタナエル・ベルトンからトヨタのリザーブドライバーを務めるアンソニー・デビッドソンにスイッチしている。
また50号車リジェJS P217・ギブソンを用いるラルブル・コンペティションは、第3ドライバーの欄をTBAとし、ル・マンで搭乗したトマ・ダクノーの名がリストから外された。
さらに、LMP1クラスに参戦しているバイコレス・レーシング・チームはル・マンでのクラッシュが影響してか、3名すべてのドライバー欄がTBAで占められているのが気になるところだ。
5メーカーのワークスチームが争うLM-GTEプロクラスは、AFコルセ、フォード・チップ・ガナッシ・チームUK、BMWチームMTEK、ル・マンでワン・ツー・フィニッシュを決めたポルシェGTチームの4メーカーが、ドライバー3名体制から2名体制に戻す一方、今戦がホームレースとなるアストンマーチン・レーシングは95号車アストンマーチン・バンテージAMRにダレン・ターナー、97号車にジョナサン・アダムの両英国人を引き続き第3ドライバーとして起用する。なお、LM-GTEアマクラスは全9台のドライバーに変更はない。
WEC第3戦シルバーストンは8月17日(金)のフリープラクティス1、2、翌18日(土)のFP3、公式予選を経て、19日(日)12時(日本時間20時)に6時間レースのスタートが切られる予定だ。
■2018/19WEC第3戦シルバーストン6時間 LMPクラスエントリーリスト
*6月20日発表版