レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.08.19 14:33
更新日: 2019.06.11 23:14

WEC:「トヨタとは勝負にならない」とバトン。一方でレベリオンとのバトルに期待

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | WEC:「トヨタとは勝負にならない」とバトン。一方でレベリオンとのバトルに期待

 LMP1プライベーターのSMPレーシングからWEC世界耐久選手権に参戦しているジェンソン・バトンは、自身の力走で総合3番手を得た第3戦シルバーストンの予選後、「プライベーターはトヨタと戦えない。彼らがレースを支配するだろう」と早々に白旗を揚げている。
 
 日本のスーパーGT500クラスにフル参戦しながら、開催期間が1年を超える“スーパーシーズン”として行われている2018/19年のWECにも前戦ル・マン24時間から出場しているバトン。WECドライバーとして初の母国レースを迎えた第3戦シルバーストンでは僚友の元F1ドライバー、ビタリー・ペトロフとともに11号車BRエンジニアリングBR1・AERで予選に臨み、フロントロウを独占したTOYOTA GAZOO Racingに次ぐ決勝3番手グリッドを獲得してみせた。

 しかし、プライベーター勢のトップである11号車BR1・AERにしてもポールポジションを獲得した7号車トヨタTS050ハイブリッドとは2秒の開きがあり、第3戦を前に更新されたEoT(イクイバレンス・オブ・テクノロジー=技術の均衡)がうまく機能しているとは言えない状況だ。
 
 この結果について、バトンは「(メーカーワークスとプライベーターの差は)比較にならないよ」と語った。

「トヨタは四輪駆動車でレースをしているが、僕らのクルマはリヤの二輪駆動だ。そうしたなかで、僕たちが使うLMP1用ミシュランタイヤはトヨタのために作られたもの。フロントの駆動も含めた設計がされているから、後輪駆動車ではリヤが必要以上に加熱してしまう」

「また、フロントタイヤの幅がリヤタイヤのようにワイドだからバランスを取りにくく、クルマがとてもトリッキーな動きをするんだ。さらにフロントの“ピックアップ”も多く発生する。これらはすべてプライベーターにとってディスアドバンテージになっている」

「トラフィックに引っかかれば、1ラップあたり約4秒遅くなる。これらを踏まえると僕たちはトヨタに4周遅れにされると考えている。これでは僕らはレースをしているとは言えないよ」

■バトン「低速コーナーでは永遠にそこにいるように感じる」

ジェンソン・バトンがドライブする17号車BR1・AER
ジェンソン・バトンがドライブする17号車BR1・AER
SMPレーシングもトヨタと同様に第3戦からハイダンフォースエアロを投入している
SMPレーシングもトヨタと同様に第3戦からハイダンフォースエアロを投入している


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース