10月12~14日、静岡県・富士スピードウェイで開催される2018/19年WEC“スーパーシーズン”第4戦富士6時間レースの暫定エントリーリストの最新版が9月26日付けでリリースされた。
約2週間後に迫ったWEC日本ラウンドは、第3戦シルバーストンを欠場したCEFC TRSMレーシングの『ジネッタG60-LT-P1・AER』1台を加えた35台が出場する予定だったが、前回の発表から20日後に出された今回のリストにその名前はなく、LMPとLM-GTEの計4クラス都合34台に改められている。
今季のル・マンを制したトヨタに対抗するプライベーターチームの一角が姿を消したLMP1クラスは、前戦と同様に8台で争われることに。
そのなかでニッサン/ニスモ製エンジンをマシンに搭載するバイコレス・レーシング・チームがTBAとしていた第2、第3ドライバーを発表。トム・ディルマン、ジェームス・ロシターという全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦うふたりが同チームへの復帰を果たした。
■星野敏がデンプシー-プロトンからWEC初参戦
多くのジェントルマンドライバーが参戦するLM-GTEアマクラスには今季、澤圭太(クリアウォーター・レーシング)と石川資章(MRレーシング)というふたりの日本人ドライバーが通年エントリーしているが、今回の富士ではポルシェカレラカップ・ジャパンや、ピレリ・スーパー耐久シリーズなどで活躍している星野敏が、同クラス3人目の日本人ドライバーとして母国レースに挑むこととなった。
WEC富士で世界選手権デビューを果たす星野は、自身がチームオーナーを務めるD’Station Racingを率いて国内シリーズをはじめ、ドバイ24時間や鈴鹿10時間耐久といったインターナショナルレースにも積極的に出場するジェントルマンドライバーだ。
“ポルシェ使い”として知られる星野は今回、ポルシェ911 RSRを走らせるデンプシー-プロトン・レーシングの88号車ポルシェに乗り込み、ジョルジョ・ローダ、ポルシェの若手契約ドライバーのマッテオ・カイローリともにデビューウインを目指す。
この他、LMP2クラスではすでにお伝えしているとおり、“古巣”のラルブル・コンペティションからスポット参戦することとなった井原慶子の出場がリストに反映されている。