■フォード・チップ・ガナッシ・チームUK
フォードGT(66号車&67号車)
2016年にデビューしその年のル・マン24時間でデビューウインを飾った『フォードGT』を走らせるのは、その名のとおりフォード・チップ・ガナッシ・レーシングのイギリス部隊だ。それでもピット内には“アメリカン”な要素が各所に見られ、ヨーロッパ式とアメリカ式、双方のいいとこ取りがなされた空間となっている。
■BMWチームMTEK
BMW M8 GTE(81号車&82号車)
2018年に満を持してワークス参戦を開始したBMW陣営のピットは、メーカーのイメージどおりの白を基調としている。大柄のM8 GTEが並ぶガレージ内は若干手狭に感じるものの、その設備は最高峰のLMP1チーム並み。初来日となる富士ではぜひチェックしたいピットガレージのひとつと言えるだろう。
■ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR(91号車&92号車)
ル・マンでのポルシェはイレギュラーな空間を作り出したことで大きな話題を集めた。“ピンク・ピッグ”と“ロスマンズカラー”という往年のポルシェレーサーのカラーを纏ったマシンに合わせてピット内の壁、床に加えて収納棚に至るまで、すべてをレトロな雰囲気で統一したのだ。残念ながらこの仕様はル・マン限定だったが、前年までLMP1クラスを戦っていたポルシェの設備はGTEワークス随一。今季のル・マン優勝車の92号車とあわせて目にしておきたいところだ。
まもなく迎えるWEC富士はシリーズのフライアウェイ・ラウンドとなることから、各チームともホスピタリティ等の設備は縮小するものの、その雰囲気は国内レースとは別物。レースウイークではそんなWECの独特の世界観をパドックエリアから、またピットウォークの時間帯を使って堪能してみよう。なお、パドックからガレージ内を覗き見る際には、チームスタッフや関係者の迷惑にならないよう充分注意してほしい。