また、2016年に自身初のWEC優勝を富士で飾った7号車トヨタTS050ハイブリッドの小林可夢偉は「富士はとても相性の良いコースですし、日本のファンのみなさまの前で最高のパフォーマンスを披露できるはずです」と自信を覗かせる。
「(トヨタはここ富士で)2012年以来、6戦中5勝を挙げていますが特に2016年、私にとっては忘れることができない感激のWEC初勝利を挙げた場所です。ル・マンを終えた今季、今もっとも大切な目標は、トヨタが母国でワン・ツー・フィニッシュを果たすこと。トヨタのホームコースでのレースが待ち遠しいです」
さらに、TOYOTA GAZOO Racing代表の村田久武氏は、まもなく迎えるWEC富士に対して次のように語り、可夢偉と同様に2台のワン・ツー達成を目標に掲げた。
「前戦シルバーストンの決勝レース後の裁定は、厳しいものとなってしまいました。しかし我々は、気持ちを切り替え、富士大会に向け万全の準備をしてきました」
「特にこの富士では多くのファンのみなさまや、関係者の方々の温かい励ましのおかげでいつも以上にチームの士気が高まります。念願のル・マン初優勝を遂げた後の凱旋レースにふさわしい姿をお見せできるよう、チーム一丸となって戦いたいと思います」
「我々にとって富士大会は、ル・マン後のもっとも重要な一戦ですので、ワン・ツー・フィニッシュを目指して頑張ります」
10月12日に開幕するWEC“スーパーシーズン”第4戦富士は、12日(金)に90分間の公式練習走行が2回行われ、13日(土)は1時間の公式練習走行に続き、20分間の予選で決勝のスターティンググリッドが決定される。そして最終日の14日(日)午前11時に6時間レースのスタートが切られる予定だ。