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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.10.12 12:43
更新日: 2018.10.12 12:47

WEC:「『遂にこの日が来た』という想い」。澤圭太、2018年上海戦を最後にシリーズ参戦中止

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ル・マン/WEC | WEC:「『遂にこの日が来た』という想い」。澤圭太、2018年上海戦を最後にシリーズ参戦中止

 WEC世界耐久選手権のLM-GTEアマクラスに参戦しているクリアウォーター・レーシングは10月11日、オーナードライバーのウェン-サン・モクが次戦の上海ラウンド限りで引退することを発表。これに伴い同チームからフル参戦している澤圭太も2018/19年シーズン第5戦上海を最後に、2017年からのWECフル参戦を中止することとなった。

 GTアジアやAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズでの活動を歴て、2016年にル・マン24時間へ参戦すると、翌2017年からはWECへのフル参戦を開始したクリアウォーター・レーシング。

 フェラーリ準ワークスチームのAFコルセの協力の下、フェラーリ488 GTEを走らせてきたチームは、ル・マン参戦初年度からオーナーのモク、そのコーチ役として長年ともに歩んできた澤、そしてエースのマット・グリフィンという布陣で世界選手権に挑戦してきた。しかし、そのチャレンジはオーナードライバーの引退という形で、2018/19年“スーパーシーズン”の途中で一度ピリオドが打たれることとなった。

 その結果、モク氏のコーチ役を務めていた澤の起用についても同じタイミングで白紙に。2シーズンに渡ってGTEアマクラスを戦ってきた澤のWEC参戦も中断されることが決まった。

 なお、チームとしての参戦は継続される見込みで、2019年3月行われるセブリング1000マイル、スパ・フランコルシャン6時間、最終戦ル・マン24時間では新たな体制のもとシリーズを戦っていくという。

 2007年にモク氏と知り合い、以後長年に渡ってドライビングコーチを務めていた澤は、突然の参戦中止について次のようなコメントを発している。

「『遂にこの日が来た』という想いです。WEC“スーパーシーズン”は2019年6月のル・マン24時間までですから、このタイミングでの参戦中止はきっと、みなさまも驚かれたことと思います」

「ウェン(-サン・モク)と知り合ってから今年で12年目となりますが、『一緒にル・マンに行こう』という夢を語り合って2016年にその夢が叶い、2017年はさらにWECフル参戦となりクラス優勝も経験。同年のシリーズ2位を獲得しましたし、2018年もまだ優勝はありませんが、WECへの参戦を継続して現在シリーズ2位をキープしておりました」

「また、ル・マンは3年連続で出場し、3年連続クラスシングル完走を果たすことができました。表彰台は近いようで遠かったですが、本当に素晴らしい景色と経験を刻むことができました」

「WECを戦うなかで、自分のような雑草ドライバーでも(雑草ドライバーだからこそ)、このフィールドでも自分のレーサーとしての技術が通用すると感じることができ、チームからも信頼を受けてレース活動ができたことがなによりも自分にとって宝となりました」

■澤圭太「“精一杯の背伸び”をし続けた2年間だった」

クリアウォーター・レーシングは2016年からル・マン24時間に、2017年からはWECにフル参戦している

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