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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.10.14 17:10
更新日: 2018.10.14 22:22

小林可夢偉擁する7号車トヨタが2018年WEC富士制覇。ポール剥奪、第3戦失格処分の流れ断ち切り大逆転

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ル・マン/WEC | 小林可夢偉擁する7号車トヨタが2018年WEC富士制覇。ポール剥奪、第3戦失格処分の流れ断ち切り大逆転

 2018-19年のWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”第4戦は10月14日、富士スピードウェイで6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が優勝を飾った。

 14日(日)の11時、ウエットコンディションのなか幕を開けたWEC第4戦富士。優勝争いはコンウェイのドライブする7号車トヨタが総合首位、13.738秒差の総合2番手にセバスチャン・ブエミの8号車トヨタ(ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組)が続く形で6時間の決勝レース折り返しを迎えた。

 トップを走る7号車トヨタはレース残り2時間40分のタイミングで、6回目のピットイン(うち、1回はセーフティカー先導で通過したもの)。これでブエミの8号車トヨタが総合首位に浮上する。

 その10分後には8号車トヨタがピットインしたため、7号車トヨタが首位に浮上。8号車トヨタはブエミからアロンソにドライバー交代してピットアウトした。

ダンロップコーナーの先でストップした17号車BRエンジニアリングBR1・AER
ダンロップコーナーの先でストップした17号車BRエンジニアリングBR1・AER
回収される17号車BRエンジニアリングBR1・AER
回収される17号車BRエンジニアリングBR1・AER

 レース残り2時間が目前に迫った14時52分、LMP1クラスを戦うプライベーターであるSMPレーシングの17号車BRエンジニアリングBR1・AER(ステファン・サラザン/イゴール・オルドジェフ/マテボス・イサーキャン)がダンロップコーナー先でストップ。車両回収のために今大会初めてフルコースイエロー(FCY)が導入される。

 トップを走っていた7号車トヨタは、このタイミングでピットに戻るとドライバーをコンウェイからロペスに交代。首位の座を守ったまま、コースへ復帰する。FCYは導入から5分後に解除され、この時点で7号車トヨタと8号車トヨタの差は約17秒だった。

 レース残り1時間20分を切ったころ、8号車トヨタ、7号車トヨタと相次いでピットイン。8号車はアロンソから一貴に後退した一方、7号車はドライバー交代は行わず。ドライバーはロペスのまま、マシンを送り出す。

 そしてレース残り35分、各チームが最後のピット時間を迎えると、まずはトップと約22秒差だった8号車トヨタが先行してピットへ。ドライバー交代は行わず、最終スティントは一貴が担当することに。およそ2分後にはトップの7号車トヨタもピットイン。2スティントを担当したロペスに代わり、レース前半にロングスティントを担当した可夢偉がマシンに乗り込んだ。

 レース残り25分の段階でトップの可夢偉と2番手一貴の差は19秒。すでに最後のピット作業は終えているため、コース上で勝負が決することになるが、2台のタイムはともに1分27秒台で拮抗していることもあり、タイムはなかなか縮まらず。

 最終的に可夢偉が11.440秒のマージンを持ってトップチェッカーを受け、7号車トヨタに前戦シルバーストンでの失格処分、第4戦富士予選でのポールポジション剥奪という悪い流れを断ち切るWEC“スーパーシーズン”初優勝をもたらした。

8号車トヨタTS050ハイブリッド
8号車トヨタTS050ハイブリッド

 総合2位には8号車トヨタが入り、トヨタがホームレースで盤石のワン・ツーフィニッシュ。総合3位には前戦シルバーストンで繰り上がりの総合2位を獲得した1号車レベリオンR13・ギブソン(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ブルーノ・セナ組)が入っている。

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