2018/2019年WEC世界耐久選手権第5戦の公式予選が11月17日、中国・上海国際サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingの小林可夢偉、ホセ-マリア・ロペス、マイク・コンウェイ組7号車トヨタTS050ハイブリッドがポールポジションを獲得した。
前日の走行初日はあいにくの雨模様となったWEC第5戦上海、翌17日は午前中に行われたFP3こそ晴天に恵まれたものの、予選は上空に厚い雲がかかるなか定刻の14時にスタートが切られた。
ポールポジションを決めるLMPクラスの予選はLM-GTEクラスの予選後、14時30分から開始され、まずはレベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・ギブソンをドライブするブルーノ・セナが1分43秒919というターゲットタイムを記録する。
トヨタ勢はセッションスタートから1分ほど時間を置いてからスタートすると、8号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブするフェルナンド・アロンソが1分43秒329を記録して全体トップに。これを7号車トヨタの可夢偉がコンマ3秒上回り、早くもトヨタがワン・ツー体制を築く。
しかしその直後、1号車のセナがふたたびアタックを行い1分43秒568をマーク。トヨタの間に割って入り、後半担当ののアンドレ・ロッテラーにバトンをつないだ。
ふたりめのドライバーがアタックを行う後半戦では暫定首位の7号車トヨタ、コンウェイがこの時点での全体ベストで平均タイムを1分43秒242に引き上げる。8号車トヨタの一貴もコンウェイに次ぐタイムで続きアベレージを1分43秒399とすると、トヨタの2台がふたたびトップ2を占めた。
一方、セナからロッテラーに変わった1号車もわずかながらタイムを上げるも、8号車トヨタには届かず。その後、上位陣はさらなるタイム更新を狙い、新品タイヤに履き替えて残り3分でピットアウト。このなかで可夢偉が1分42秒708という“スーパーラップ”を出したことで7号車トヨタのポールが確定。アロンソ駆る8号車トヨタも自己ベストを更新するが、僚友に0.228秒届かず総合2番手となった。