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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.11.22 12:20
更新日: 2018.11.22 12:34

WEC上海:アストンマーチン、新型バンテージが初優勝。「シーズン序盤は苦戦も、最高の結果で2018年を締めくくれた」

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ル・マン/WEC | WEC上海:アストンマーチン、新型バンテージが初優勝。「シーズン序盤は苦戦も、最高の結果で2018年を締めくくれた」

 11月18日、WEC世界耐久選手権第5戦上海は中国、上海国際サーキットで6時間にわたる決勝レースが行われ、アストンマーチン・レーシング(AMR)の95号車アストンマーチン・バンテージAMR(ニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン組)がLM-GTEプロクラス初優勝を飾った。

 アストンマーチン・レーシングが2018/2019年WEC“スーパーシーズン”に向けて開発し、開幕戦スパ・フランコルシャンから投入している新型バンテージAMR。

 4.0リットルV8ツインターボエンジンをフロントミッドに搭載するこのニューモデルは、シーズン序盤こそGTEクラスに課せられているBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)によって本来の実力を発揮することができず、ポルシェやフォードらのライバルメーカーたちに先行を許していた。しかし、ル・マン24時間後の第3戦シルバーストン以後は徐々にスピードを取り戻し、第4戦富士ではポールポジションを獲得した。

 そんななか、第5戦上海の予選は、マキシム・マルタン、アレックス・リン組97号車がクラス3番手、デンマーク人コンビの95号車は同6番手につける。迎えた18日の決勝レースでは、大雨の影響でレース序盤に2度の赤旗中断、また合計5回のセーフティカーランが導入される難しい状況のなかで、チームは巧みに2台をコントロール。中盤からチェッカーまで残り1時間の時点まで、95号車と97号車にワン・ツー体制を築かせることに成功する。

 しかし、チームは予測不能なレースコンディションを考慮し、当初から2台の戦略を分ける作戦をとっていた。このため、早めに最後のタイヤ交換を行なっていた97号車は、終盤にふたたび強く降り出した雨によってペースダウンを余儀なくされ、最終的にクラス4位でのフィニッシュに。

 一方、97号車よりも後にピットに戻った95号車も安泰ではなく、チェッカーまで残り1時間を切ったところで導入された5度目のセーフティカーで、後続のポルシェ勢との間に築いていたマージンを失ってしまう。

■ソーレンセン「次戦セブリングに向けて、さらに熟成を進めていく」

新型バンテージAMRに初優勝をもたらしたニッキー・ティーム(左)とマルコ・ソーレンセン(右)
新型バンテージAMRに初優勝をもたらしたニッキー・ティーム(左)とマルコ・ソーレンセン(右)
マキシム・マルタン、アレックス・リン組97号車アストンマーチン
マキシム・マルタン、アレックス・リン組97号車アストンマーチン
レース序盤と終盤に激しい雨に見舞われた2018/19年第5戦上海6時間レース
レース序盤と終盤に激しい雨に見舞われた2018/19年第5戦上海6時間レース


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