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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.01.28 06:00
更新日: 2019.01.30 11:51

小林可夢偉が日本人4人目のデイトナ24時間制覇。アロンソとともに10号車キャデラックに栄冠もたらす

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ル・マン/WEC | 小林可夢偉が日本人4人目のデイトナ24時間制覇。アロンソとともに10号車キャデラックに栄冠もたらす

 世界三大耐久レースのひとつに数えられるロレックス・デイトナ24時間レースが、1月26日から27日にかけてアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われ、コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラック(ジョーダン・テイラー/ランガー・バン・デル・ザンデ/小林可夢偉/フェルナンド・アロンソ組)が総合優勝を飾った。

 スタートから14時間後に降り出した雨の影響で、15時間27分から約1時間20分に渡るセーフティカー(SC)ランに加えて1時間45分の赤旗中断、さらにレース再開後の多重クラッシュによってふたたび1時間40分に及ぶSCランで始まった終盤戦。
 
 そのなかで実質的に4台に絞られていた優勝候補の1台アキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05が、12回目のSCラン中にメカニカルトラブルを抱えて戦線離脱を余儀なくされてしまう。

 これにより総合優勝は首位を走る10号車キャデラックと2番手につける7号車アキュラ、3番手のウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rという3台によって争われることとなった。
 
 強い雨が降り続くなか、この3台はリスタート、クラッシュ、SCランが繰り返された20時間以降も安定したペースを披露。そのなかでも光る速さを見せたのは31号車キャデラックを駆るフェリペ・ナッセだ。
 
 スタートから20時間45分後、今レース13回目のリスタートを総合3番手で迎えたナッセは、わずか2周のうちに7号車アキュラのアレクサンダー・ロッシを攻略する。また、チェッカーまで3時間を切ったタイミングで迎えた14回目のリスタート直後には、トップをいく10号車キャデラックのジョーダン・テイラーを交わして総合首位に立っている。

 一方、同じキャデラックDPiに首位を奪われた10号車キャデラックは2番手に後退した直後、テイラーからアロンソにドライバーチェンジ。ここまで貫禄の走りをみせている元F1王者に再逆転を託す。

 その後、一度はナッセに引き離された10号車キャデラックだったが、16回目のSCラン明けにアロンソがふたたび背後につくと、ナッセが1コーナーでオーバーランする隙に逆転。大活躍の助っ人ドライバーがスタートから22時間を前に期待どおり首位の座を奪還してみせた。

 レースはその後、LMP2クラス首位を走行中だったドラゴンスピードの18号車オレカ07・ギブソンがクラッシュを喫したため17回目のSCランが導入され、チェッカーまで残り1時間57分となったところで2度目の赤旗に移行している。

 レース再開か、そのまま赤旗終了となるのかの公式アナウンスが待たれるなかで、各車はふたたび1時間30分以上の待機を余儀なくされるが、最終的にはレース時間10分を残してチェッカーが提示された。この瞬間10号車キャデラックの2年ぶりの総合優勝ならびに、アロンソと可夢偉、バン・デル・ザルデのデイトナ24時間初優勝が決定した。また、可夢偉は1992年に『ニッサンR91CP』で総合優勝を飾った長谷見昌弘、星野一義、鈴木利男に次ぐ日本人4人目のデイトナウイナーとなっている。
 
 レース最終盤まで10号車キャデラックと死闘を繰り広げた31号車キャデラックは、トップと13.4秒差の総合2位に。7号車アキュラが3位に続き、コア・オートスポーツの54号車ニッサンDPiが4位入賞を果たした。

■BMW、チャーリー・ラム氏に勝利を捧げる

2位表彰台を獲得したウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R
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デイトナ24時間の優勝を喜ぶウェイン・テイラー・レーシングのドライバー
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コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.R(ウェイン・テイラー・レーシング)のデイトナ制覇は2017年以来、2年ぶり
コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.R(ウェイン・テイラー・レーシング)のデイトナ制覇は2017年以来、2年ぶり
コア・オートスポーツの54号車ニッサンDPi
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