「8号車は勝利に値する素晴らしい走りでした。我々も懸命に首位を争いましたが、接触でその権利を失ってしまいました」と語った可夢偉。
「後半戦、逆転が難しいことは分かっていましたが、最後までプッシュを続けました。諦めないことが肝心です」
「チームとしては、ワン・ツー・フィニッシュを果たせたことは最高の結果です。これはチームクルーみんなの努力によるもので、本当に感謝しています」
可夢偉と同様に、この結果はチームにとっては良い結果と述べたコンウェイは次のようにレースを振り返る。
「僕たちはレースを通してプッシュを続け、特に前半戦では良い首位争いができたと思う。そのなかでは何度も接触ぎりぎりでの走りを強いられたよ」
「今日の結果はちょっと残念だけど、(選手権は)まだスパとル・マンが残っているので、プッシュし続けるよ」
スタートスティントとレース中盤を担当したロペスは「(優勝した)8号車に祝福を送りたいと思う。7号車のチームメイトの走りも素晴らしかった」とコメント。
「僕自身は、コース上の混雑に苦しみ、とても厳しいレースになってしまった。首位を走るセブ(ブエミ)を捕まえようとアタックしている最中に、GTカーの動きを読み違えてしまったんだ」
「不運だったけれど、レースを戦っていればこういうことはたまに起こりえる。幸いにも車両のダメージはそれほど大きくなく、2位でレースを完走することができた。この厳しいレースを2位でフィニッシュできたことに満足しているよ」
2台が8時間のレースでともに1500km以上を走破し、見事ワン・ツー・フィニッシュを果たしたことについて、村田久武TMG社長兼チーム代表は次のようにコメントした。
「TOYOTA GAZOO Racing、そしてトヨタTS050ハイブリッドが初開催のセブリング1000マイルレースで優勝できて大変うれしいです」
「初めてのセブリングは挑戦し甲斐のサーキットでしたが、すべてのチームメンバーがこの地でのレースに適応し、懸命に努力をしてきたことが報われました」
「最高の結果を成し遂げたチームとともに、このフロリダに集まってくれた多くの情熱的な耐久レースファンのみなさまに感謝します」
トヨタが臨むWECスーパーシーズンの次戦第7戦は5月2~4日、チームの拠点であるドイツ・ケルンとそう離れていないベルギーのスパ・フランコルシャンで6時間レースとして行われる。