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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.05.21 14:47
更新日: 2019.05.21 17:38

WEC:ハイパーカー規定でLMP2カーはスピードダウン? チーム代表は性能維持を期待

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ル・マン/WEC | WEC:ハイパーカー規定でLMP2カーはスピードダウン? チーム代表は性能維持を期待

 またコンベは、LMP2クラスのパフォーマンスを落とした場合、LM-GTEクラスおよび、WECを超えて拡大している他のル・マン・シリーズやスポーツカーレースへの波及効果は避けられないと示唆した。

「もし、彼らがWECでLMP2クラスのスピードを全体的に落としたら、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(やAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ)のLMP2クラスのスピードも落とさなければならなくなるだろう」

「そうした場合、彼らは“LMPピラミッド”の下層にあるLMP3クラスに対して何をすることになるのだろうか」

「GTEクラスも同様だ。我々は過去にGTEマシンがトップスピードでLMP2マシンに迫ったことを覚えている。ACOはこの問題を解決するためにLMP2クラスのトップスピードを向上させなければならなかったのだ」

「正直なところ、対処が簡単ではないことは想像できる」

「彼らが間違ったことをしているとは言っていない。だが私としては、LMP2クラスが同程度のパフォーマンスを維持することを期待しているのだ。それはLMP2クラスのレーススピリッツにとっても非常に重要なのだから」

■コンストラクターのオレカとリジェも、現行規定の継続を希望

 コンベはまた、LMP2マシンのパフォーマンスを落とすことは、同カテゴリーのスピードを向上させるため、2017年規定に向けて行われた作業の多くを無駄にしてしまうと付け加えた。

 4種類のシャシータイプと、ギブソン製V8自然吸気エンジンからなる現在のコスト削減方式が導入されてから、ル・マンでのLMP2クラスのラップタイムは2016年から2017年にかけて8秒も短縮された。

 4社の指定シャシーマニュファクチャラーのうち、オレカとリジェの代表もまた、前々から2021年/22年のLMP2規定を安定させるよう主張している。

 2017年にジャッキー・チェン・DCレーシングが、優勝したポルシェに次ぐ総合2位と3位を獲得したことを例に上げたコンベは「我々LMP2チームはル・マンでメインの表彰台に登ることができるだろう」と語った。

「誰かにコース上を速く走れるように頼むのはつねに難しいことだ。反対にスピードを落とさざるを得ないことはよくあるがね」

「我々はレースを行っているのであり、よりいっそう速くなりたいのだ!」

「もし、我々がスピードを落とさなければならないと言うのなら、スポーツ面と商業面において失望することになるだろう」

「我々は改善のために投資を行ったのだから、WECはLMP2カーのスピードを維持するべきなんだ」

ラルブル・コンペティションの50号車リジェJS P217・ギブソン
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TDSレーシングの28号車オレカ07・ギブソン
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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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