1月8日、WEC世界耐久選手権に参戦しているアストンマーティン・レーシングは、2020年6月13~14日に行われる2019/20年シーズン最終戦ル・マン24時間レースのドライバーラインアップを明らかにした。
2019/20年シーズン第4戦バーレーンを制し、同ラウンド終了時点でLM-GTE Proクラスのランキングトップに立っているアストンマーティン・レーシング。2017年以来、3年ぶりとなるル・マンでのクラス優勝を狙うブリティッシュチームは、リチャード・ウエストブルックとハリー・ティンクネルという経験豊富なふたりのスポーツカードライバーを招聘した。
元フォードワークスドライバーで、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に組み込まれているデイトナ24時間レース、セブリング12時間レースでクラス優勝経験を有するウエストブルックは44歳のイギリス人。
このベテランドライバーは、選手権をリードする“デーン・トレイン”こと95号車アストンマーティン・バンテージAMRをドライブするニッキー・ティームと、マルコ・ソーレンセンとトリオを組み伝統の耐久レースに挑む。
同じくイギリス出身のティンクネルは2014年のル・マンで、LMP2クラス王者となった28歳のドライバーだ。2020年シーズンは、2018年に加入したマツダチーム・ヨーストのレギュラードライバーとして、引き続き北米IMSAシリーズにフル参戦する。
そんなル・マンウイナーはマキシム・マルタンと、カート時代からの良き友人であるというアレックス・リンとともに97号車アストンマーティン・バンテージAMRをシェアすることになった。
「アレックスとマックス(マルタン)のラインアップに加われることをうれしく思うし、とても楽しみにしている」と語ったティンクネル。
「僕とアレックスはカート時代から競争してきたが、親友同士なんだ。また、マックスも昔から知っているので力強い走りができるはずだよ」
ウエストブルックは「アストンマーティンのためにレースをすることは、誰にとっても非常に誇りに思う」と語り、「イギリス人である僕にとっては、さらにもうす少し特別なものになっている」と付け加えた。
「ふたたびニッキーと一緒に仕事ができることを楽しみにしているよ。彼とは2014年のニュルブルクリンク24時間で一緒に走ったが、仕事の進め方やクルマに求めるものがとても似ていた」
「マルコとは仕事をしたことがないが、同じレースで競争したことはある。また、彼については良いことしか見聞きしない。ル・マンのようなレースではそれがとても重要になってくるんだ」
アストンマーティン・レーシングのもう1台、LM-GTE Amクラスを戦う98号車バンテージAMRについては、レギュラーシーズンと同様に、ジェントルマンドライバーのポール・ダラ・ラナと、自身4回目のクラス優勝を狙うダレン・ターナー、そして若手ワークスドライバーのロス・ガンという布陣で2020年のル・マン24時間レースに挑戦する。