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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.07.03 12:29
更新日: 2021.07.03 12:30

2週連続フロントロウ独占のアキュラは完敗。戦略成功のキャデラック31号車が“28分決戦”を制す/IMSA第6戦

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ル・マン/WEC | 2週連続フロントロウ独占のアキュラは完敗。戦略成功のキャデラック31号車が“28分決戦”を制す/IMSA第6戦

 7月2日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第6戦『ウェザーテック240・アット・ザ・グレン』がアメリカ・ニューヨーク州のワトキンス・グレン・インターナショナルで行なわれ、雨や赤旗中断が絡む荒れた展開をウェーレン・エンジニアリング・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)の31号車キャデラックDPi-V.R(フェリペ・ナッセ/ピポ・デラーニ)が制して今季初優勝を遂げた。

 カナダのモスポート・パークで予定されていたイベントがキャンセルとなり、その代替レースとして開催された第6戦は、前週に開催された第5戦の6時間レースに引き続き、ワトキンス・グレンでの連戦となった。今回の第6戦には5クラス・30台が参戦、決勝は現地時間金曜夕方、2時間40分で争われた。

 予選でPPを獲得したのは、第5戦に引き続きウェイン・テイラー・レーシングの10号車アキュラARX-05(リッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ)。これに続いたのはマイヤー・シャンク・レーシングの60号車ARX-05(デイン・キャメロン/オリビエ・プラ)で、2週連続でアキュラ勢がフロントロウをロックアウトした。

 現地時間18時10分にレースがスタートすると、第1スティントはPPスタートの10号車アキュラがリードする展開に。2番手スタートだった60号車はキャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.R(ランガー・バン・デル・ザンデ/ケビン・マグヌッセン)と接触があり、2番手にはマツダ・モータースポーツの55号車マツダRT24-P(オリバー・ジャービス/ハリー・ティンクネル)がつける展開となった。

陽が傾くなか、2時間40分の決勝レースがスタート
陽が傾くなか、2時間40分の決勝レースがスタート

 その背後の3番手争いで01号車キャデラックをを抜きあぐねていた31号車キャデラックのデラーニはスタートから20分、早めのルーティンピットを選択する。これが勝負のポイントとなった。

 スタートから38分、トップ2台がテール・トゥ・ノーズ状態で同時にピットへと向かうと、10号車アキュラはテイラーからアルバカーキへとドライバー交代。ティンクネルがコクピットにとどまった55号車マツダとの位置関係は変わらなかったが、コースに戻ると2台の間に31号車キャデラックのデラーニが割り込んできた。デラーニはアウトラップのアルバカーキをかわしてトップに浮上する。

 ペースの上がらないアルバカーキをティンクネルがパスすると、ピットタイミングが異なるトップの31号車キャデラックがピットへ向かいナッセへと交代。その直後、GTD車両のストップのためフルコースイエロー(セーフティカー)が導入された。

 セーフティカー(SC)先導で周回を重ねるなか、コースには雨が落ち始める。やがてコースの一部は完全ウエットとなり、ピットでは各陣営がウエットタイヤを準備し始めていたが、レースコントロールは雷も考慮して残り1時間36分のところで赤旗を提示、各車はSCに先導されたままピットレーンに戻りマシンを止めた。

序盤をリードしたアキュラ10号車は、アルバカーキへと交代後にペースを失う
序盤をリードしたアキュラ10号車は、アルバカーキへと交代後にペースを失う

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