更新日: 2023.04.04 07:53
【動画】対照的なフェラーリとトヨタ。「気をつけろ、撮られている」WEC開幕戦のリアルな舞台裏が公開
3月にアメリカ・フロリダ州セブリングでの開幕戦を終えたWEC世界耐久選手権。早くも4月にはヨーロッパで2レースが予定されているが、この度、新たなマニュファクチャラーが多数参戦を開始した第1戦セブリング1000マイルレースの舞台裏を追ったドキュメント映像を、シリーズが公開した。
この『WEC Full Access』シリーズは、TVの中継映像やハイライトでは放映しきれない舞台裏の様子を、インタビューや車載映像などをふんだんに交えながら振り返るもの。2023年の開幕戦は、約36分の動画にまとめられている。
オープニング映像が終わると、フロリダの広大な池を進む1叟のボートが映し出される。今季から“アメ車”シボレー・コルベットC8.Rに乗るアメリカ人ドライバー、ベン・キーティングがプロローグテスト後の2日間のオフを楽しむこのセクションでは、アリゲーターも出現。湿地帯であるフロリダの、美しい自然も堪能できる。
パドックに“帰ってきた”アンドレ・ロッテラーをWECのTVレポーターふたりが迎えるシーンでは、ロッテラーとともにル・マンを3度制したあのふたりの懐かしい画像も。
また、走行直後のピットでの生々しいやりとりの多くも収録され、とくに予選直後、ポールポジションに湧くフェラーリ陣営と、それを逃したトヨタ陣営の対照的な様子は、とてもリアルだ。
これ以外にも、WECの公式映像班の『潜入っぷり』は今回も光っており、コルベット陣営のレース前ブリーフィングの様子も伝えているほか、序盤のクラッシュでリタイアとなったAFコルセ陣営のその後の様子を追う際には「気をつけて、マイクがある(録音されている)わ」とリル・ワドゥに言われるほど。同様にキャデラックVシリーズ.R陣営にも「撮られている。あとで話そう」と言われるところまで、きっちりと“追いかけて”いる(し、あえてその部分も収録している)。
この他にもキャデラックvsポルシェのバトルで「タイヤがもうないよ!」と叫ぶファントールに「なんとか頑張れ」という無線が飛ぶ様子や、壊れた車載カメラがキルスイッチを直撃してリタイアに追い込まれたユナイテッド・オートスポーツ陣営の悲痛な様子なども、臨場感たっぷりに伝えている。