WECハイパーカーのニューカマーであるフェラーリは、セブリングでレースペースに苦しんだ後、デビュー2戦目となったポルティマオでのレースでタイヤマネジメントの分野で以前と異なるアプローチをとった。
フェラーリ・AFコルセは、2台ともミシュランのハイパーカー用コンパウンドの中でもっとも硬いミディアムのみを使用してレースを終えた。これはスティント中のペースをより安定させるというターゲットの一環に基づいて採られた戦略だ。
サルヴィは「(グリップ性能の)崖のようなものを作ったり、タイヤを諦めたりしないようにした」と述べた。
「私たちはノーデグ(デグラデーションを起こさないこと)を実現するために、以前とまったく逆のアプローチを採ることにした。今にして思えば、最初からそのことを理解する必要があったのかもしれないが、我々は反対側に進んでしまった」
「クルマを走らせるたび、我々は何かを学ぶことができる。セブリングでは、おそらくタイヤを充分に労ることができなかった。ここではレース中にもっとプッシュできたかもしれない」
「我々はポルティマオのトラックで非常に重要な左フロントをケアしようとしていた」
「最終的には、もう少しプッシュできたかもしれない。確かにシステム面ではまだまだ改善しなければならないことがたくさんある」
フェラーリの競争力を評価したサルヴィは、「2位は素晴らしい結果だ。我々はトヨタのレベルには達していないが、マシンを学び改善する必要があることは分かっている」と続けた。
「このクルマは本当に若い。セブリングに比べるとまた一歩前進したと言えるだろう」