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投稿日: 2023.11.02 17:48
更新日: 2023.11.02 17:49

B-Max Racing Team 2023スーパーフォーミュラ第8戦&第9戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | B-Max Racing Team 2023スーパーフォーミュラ第8戦&第9戦鈴鹿 レースレポート

苦しんだシーズンをポイント獲得で締めくくる

 B-Max Racing Team(SFチーム代表宮⽥雅史)は、10⽉28〜29⽇、鈴⿅サーキットで⾏われた全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権第8、9戦『JAF 鈴⿅グランプリ』に参戦し、松下選⼿が最終戦で最低限の⽬標としていたポイントを獲得。苦しかった2023シーズンを締めくくりました。

■第8戦予選(10⽉28⽇(⼟)午前9時30分〜)

 前戦で多重クラッシュに巻き込まれた松下選⼿の⾞両は新しいモノコックとなり、これが⾛りにどう影響するのか、期待と不安のなか予選に臨みました。松下選⼿は予選Q1を6位で通過。Q2はアタックラップにコースアウトした⾞両があり中断となったため、満⾜なアタックができずに10位でした。ハイマン選⼿は19位で予選を終えました。

■第8戦決勝(10⽉28⽇(⼟)午後2時30分〜3周)

 松下選⼿がスタートの混乱のなかで他⾞と軽く接触して遅れ、ハイマン選⼿も順位を落としてコントロールラインに戻ってきました。しかし、序盤の混戦のなかでまだ順位は落ち着いておらず、巻き返しのチャンスは⼗分残されていました。

 ところが、4周⽬の130R で競り合っていた笹原選⼿と⼤津選⼿が接触、クラッシュするという⼤きなアクシデントが発⽣。レースは⼀旦中断となりますが、コース設備の修復が難しいとの判断で、3周終了時点で成⽴となりました。

■第9戦予選(10⽉29⽇(⽇)午前8時50分〜)

 松下選⼿は、予選で第8戦を上回るパフォーマンスを発揮。Q1 を3位で通過すると、Q2でも6位と健闘し、今季最⾼位のグリッドを獲得しました。ハイマン選⼿は第8戦と同じく19位でした。

■第9戦決勝(10⽉29⽇(⽇)午後2時30分〜31周)

 松下選⼿は、スタートを決めて5位にポジションアップ。さらに上位を狙って規定で許される10周終了時にタイヤ交換を⾏いました。ハイマン選⼿も次の周にピットインしますが、運悪く⼿前のピットの⾞両が発進時に停⽌し、これに進路を阻まれタイムロスしてしまいました。

 タイヤ交換後、プッシュし続けた松下選⼿は、上位陣がすべてタイヤ交換を終えた24周⽬には4位を⾛⾏。しかし、このころからタイヤがグリップを失いはじめ徐々にペースが落ちてしまいます。そして、終盤にタイヤ交換をして明らかにペースが速い野尻選⼿、坪井選⼿を抑えきれず、最終ラップには平川選⼿にもかわされ7位でフィニッシュ。終盤は苦しいレースでしたが、今季初のポイントを獲得しました。ハイマン選⼿は、コンスタントに⾛⾏を続け18位でチェッカーを受けました。

2023スーパーフォーミュラ第8戦&第9戦鈴鹿 松下信治(B-Max Racing Team)
2023スーパーフォーミュラ第8戦&第9戦鈴鹿 松下信治(B-Max Racing Team)

チーム監督 本⼭哲コメント

「最終戦でようやく良いレースができました。予選からきちんと戦えていましたし、決勝では正直トップ3は⾒えませんでしたが、野尻選⼿と渡り合うなど⼿応えを感じました。チームにとっても⼤きな収穫のあったレースでした。今シーズンに関しては、物⾜りない内容が多かったですが、最後にポイントが獲れて頑張ってくれたスタッフも報われたと思います。来シーズンは今回のようなレースを積み重ね、さらに上を⽬指していきたいと思います。今シーズンの応援ありがとうございました」

50号⾞チーフエンジニア 宮⽥雅史コメント

「最後にやっとまともなレースができたという感じです。好位置からのスタートでしたので、リスクを承知で表彰台を狙ってアンダーカットを試みました。終盤タイムが落ちるのは織り込み済みでしたが、途中ペースの遅いクルマに引っかかって2〜3秒ロスしてしまったのは勿体なかったですね。あれがなければもうひとつ上に⾏けたかもしれません。今シーズンは不運なアクシデントもありましたが、全体的に流れが悪かったですね。でも、最後は⼿応えを感じて終わることができて良かったです。12⽉の合同テストから来シーズンに向けて動き出しますので、また新たな気持で臨みたいと思います」

51号⾞チーフエンジニア ティム・ネフコメント

「最後までラウル選⼿が満⾜できるクルマに仕上げられなかったことは⼼残りです。彼が⾃信を持って⾛れるようにするため、やるべきことはまだ残されていたように思います。私個⼈としては、苦労もありましたが、⽇本で新たな経験を積むことができ、またチームと仕事ができて楽しいシーズンでした」

50号⾞ドライバー 松下信治選⼿コメント

「今⼤会から⾞両が新しくなり、その効果が⽬に⾒えて発揮されたように思います。昨⽇の第8戦は⾚旗中断で戦わずに終わってしまいましたが、最終戦は予選から良い戦いができました。タラレバですが、決勝も作戦がはまっていればもっと良い結果が得られたかもしれません。でも、きちんとレースをしたうえでの7位という結果には満⾜しています。⾟いことが多かったシーズンでしたが、最後にポイントが取れて本当に良かったと思います。応援ありがとうございました」

51号⾞ドライバー ラウル・ハイマン選⼿コメント

「最終レースはタフなレースになりました。フリー⾛⾏でメカニカルな問題が発⽣し、マシンを良い⽅向に持っていくことが困難でした。ポジティブな結果で終わることができれば良かったのですが、そうはなりませんでした。マシンが抱える問題はシーズンを通して続き、パフォーマンスを発揮する機会はありませんでした。⽇本でのシーズンはとても難しいものでしたが、思い出に残るものになりました。応援してくれた皆さんに感謝します」

2023スーパーフォーミュラ第8戦&第9戦鈴鹿 ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)
2023スーパーフォーミュラ第8戦&第9戦鈴鹿 ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)


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