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投稿日: 2023.12.13 12:01
更新日: 2024.03.06 20:15

インパルへ移る2016年王者・国本雄資「星野さんのもとで走れるのは自分にとってプラス」F2王者からも刺激

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スーパーフォーミュラ | インパルへ移る2016年王者・国本雄資「星野さんのもとで走れるのは自分にとってプラス」F2王者からも刺激

 12月12日に行われたトヨタGAZOO Racingの2024年国内参戦体制発表会では、さまざまな移籍・ラインアップ変更が明らかになった。そのなかで、Kids com Team KCMGからITOCHU ENEX TEAM IMPULへと移籍し、2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦うことになった国本雄資に、発表直後に話を聞いた。

■F2王者プルシェールに「負けないように頑張りたい」

 現在33歳の国本は、2011年にフォーミュラ・ニッポンにデビュー。セルモ・インギング時代の2016年には王者に輝き、翌年はWEC世界耐久選手権でスパとル・マンにエントリーした3台目のトヨタTS050ハイブリッドのドライバーにも抜擢された。

 SFではタイトル獲得以降、2019年にKONDO RACING、2020年からはKCMGとチームを渡り歩くも低迷が続き、直近の表彰台獲得は2020年第5戦鈴鹿。2023シーズンは獲得ポイント7のランキング17位に終わっていた。

 国本は正式発表前の12月6〜7日に鈴鹿サーキットで行われた合同テストで、すでにITOCHU ENEX TEAM IMPULの20号車のステアリングを握って走行を重ねた。2日間のテストについて、国本は次のように振り返る。

「いままで乗ってきたクルマとはまた違ったキャラクターがあったりしましたが、エンジニアの方はもともとF3のときのチーフメカの方ですし、KCMGでも一緒に仕事をしたことがあるので、入りにくさみたいなものは感じずに2日間走ることができました」

 今回のテストから導入された共通ダンパーについては、「話を聞いたときは何秒も遅くなるのかなという印象でしたが、そんなこともなく、最終的にはすごくいいタイムで走れましたね」とネガティブな感触はいまのところない模様。

「思った以上にグリップも出てくれたので、嬉しい驚きでした。ただ、ロングランをやったらまた難しさも出てくると思うので、そこはまたシーズン始まってから、ですかね」

スーパーフォーミュラではITOCHU ENEX TEAM IMPULへの移籍、スーパーGTではTGR TEAM WedsSport BANDOHからの継続参戦が決まった国本雄資
スーパーフォーミュラではITOCHU ENEX TEAM IMPULへの移籍、スーパーGTではTGR TEAM WedsSport BANDOHからの継続参戦が決まった国本雄資

 ベテランの域に入りつつある国本だが、これまでとは違った環境に身を置くという意味で、今回の移籍を前向きに捉えている。

「長くやってきましたけど、新しいチームで走れるといろいろなことを学べると思いますし、F2チャンピオン(テオ・プルシェール)とチームメイトになることでいろいろと刺激も受けて学ぶこともできると思います」

「彼(プルシェール)はパッと会った感じではすごくナイスガイでしたし、速さも実績も充分あるので、自分もそこに負けないように、もう1回新たな気持ちで、気を引き締めて頑張っていきたいですね」

 トップフォーミュラでは国本にとって4つ目のチームとなる。インパルといえば星野一義総監督、星野一樹監督が率いる“熱量の高いチーム”というイメージだが、「どこのチームにいても、結果を残さなければいけないというプレッシャーは常にあります」と国本は自身のアプローチは変わらないと話す。

「ただ、こうして星野(一義)さんのもとで走れるのは自分にとってすごくプラスになると思うし、目標とするドライバーのひとりでもあったので、一緒に戦えることをすごく楽しみにしています」

 心機一転のチーム移籍で、王者の“復活”なるか。2024年のひとつの注目ポイントとなるだろう。

2023スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2023スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)


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