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投稿日: 2017.07.10 18:40
更新日: 2017.07.20 13:37

0.03秒差の5位。SF富士ホンダ勢トップのガスリー「相手のミスを誘いたかった」

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スーパーフォーミュラ | 0.03秒差の5位。SF富士ホンダ勢トップのガスリー「相手のミスを誘いたかった」

 レース中盤以降は、タイヤ無交換を選択したトムス勢や関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)らを追いかけ、追いつく展開の戦いとなり、36周目には中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)をパス。

最後は関口を追いかけまわしたのだが、惜しくも0.03秒及ばず5位でのゴールとなった。「(関口とは)ロングバトルだった。すごく接近した戦いでもあったけど、彼(トヨタエンジン)についていくのは決して簡単なことじゃなかったね。相手のミスを誘いたかったんだけど(無理だった)」。手塚監督は「いい経験ができたと思います」と評価する。

 長くて暑いレース、タイヤのマネジメントが重要になるかもしれないという予選後のガスリーの見方は的中した。4輪交換前提でレースに臨んだ彼とチームの作戦判断は成功したといっていい。「チームとともに良い方向性を得られた」との言は、セット面での改善とともに戦略面での成果を示唆している。

また、前日にはドライバーとスタッフの間でミスコミュニケーションによるセット不調があったわけだが、そこからのリカバーを果たせたことへの充実感も含まれているだろう。

 新人ながら、開幕前のテストではホンダ勢トップタイムを連発していたガスリー。開幕後は苦戦に陥ったものの、前戦岡山のレース2(7位)に続いてのホンダ勢決勝最上位ゲットで、自己最高位を更新した。

今回はチームメイトの山本尚貴が「いいタイムで走っていた」(手塚監督談)のにタイヤの異常に見舞われるという状況があり、彼がレースをフィニッシュできていたらガスリーとの前後関係がどうなったかは分からないが、正直なところホンダ勢苦境といえる今季前半の状況下、チームともどもいいところを見せつつ、ガスリーは再び“定位置”に定着しつつある。


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