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投稿日: 2018.04.23 05:20
更新日: 2018.04.23 05:22

ホンダ期待の若手、松下と福住、決勝不発もスーパーフォーミュラ開幕戦で見せた大きな”インパクト”

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スーパーフォーミュラ | ホンダ期待の若手、松下と福住、決勝不発もスーパーフォーミュラ開幕戦で見せた大きな”インパクト”

 スーパーフォーミュラ開幕戦で注目された、F1へのステップアップを公言しているホンダの次世代エース候補、松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と福住仁嶺(TEAM MUGEN)のふたり。決勝レースは松下12位、福住はリタイアという結果になったが、週末を通してそれぞれ見どころを作るなど、大きなインパクトを残した。レース後のふたりに聞いた。

「今日の僕では(山本)尚貴さんには勝てなかったと思います」とレース後に話したのは福住。好スタートでトップの山本(TEAM MUGEN)に次ぐ2番手でオープニングラップを終えたものの、すぐに2ストップ作戦の塚越広大(REAL RACING)にかわされて3番手に後退すると、トップの山本とのギャップは序々に開き、離されていった。

「クルマのバランスが悪かったです。16号車(山本車)ともセットアップが違いましたし、尚貴さんはこのコースが得意で速い。自分なりにプッシュもしたかったんですが、最初に尚貴さんのペースにつられて行きすぎてタイヤのライフがなくなるのが怖かったので、自分なりにその限界を探りながら走りました。後半はペースが良かったんですけど、それでも今日は尚貴さんの方が全体的に調子が良かった」

 その後、2番手の塚越がピットインして福住が2番手となるも、山本とのギャップは16秒に拡大。そして31周目にピットインしてコースに戻るも、アウトラップでスローダウン。そのままガレージに入り、リタイアとなってしまった。

「ピットアウトして、ヘアピンの進入で急にシフトがニュートラルに入ったのか、クラッチがつながらないような状態になってアラームが付いて、そこからは何もできなかった。電気系のトラブルです。(FIA F2の)バーレーンでもDRSのトラブル(閉まらない状態になった)から続いて、ツイていないですね。でも、それほど気にしていないです。そのトラブルも含めて実力だと思っています」と、その時の状況を冷静に振り返る福住。

「悔しいですし、せっかくここまで頑張って走ってきたのに、という気持ちがありましたけど、トラブルはいつ起こるか分からないものなので。今日は実際、ポディウムの可能性も充分あったので、ポイントを獲れたと思うし、TEAM MUGENは今、すごく好調なので、チームランキングのことを考えても、もったいなかったなと思います」と続ける福住。

 それでも開幕戦のレース直後ながら、客観的に戦況を振り返る点、そして何よりどのドライバーも最初は苦労するデビュー戦の予選で2番手を獲得し、スタートも難なく決めて表彰台圏内が普通に見える走りを見せている時点で、やはりただの若手のルーキーではなさそうだ。

スーパーフォーミュラとFIA F2の両方に参戦するホンダの福住仁嶺(TEAM MUGEN)


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