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投稿日: 2018.12.05 19:52
更新日: 2018.12.05 20:53

2019年仕様タイヤと2018年ソフトが入り乱れてタイム合戦。スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト初日レポート

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スーパーフォーミュラ | 2019年仕様タイヤと2018年ソフトが入り乱れてタイム合戦。スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト初日レポート

 スーパーフォーミュラのエンジンメーカー・ルーキードライバーテストが12月5日に鈴鹿サーキットで開催され、9人の外国人ドライバーが参加、日本人ドライバーも2019年シーズンを見据え、今シーズンとは大きく異なる在籍チームで参加。近年では最多の総勢23名のドライバーによるテストとなった。
 
 ルーキードライバーとしてテストに参加するのは、日本人では坪井翔(P.MU/CERUMO · INGING)と牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)、片山義章(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)の3名。外国人では7名がスーパーフォーミュラのレース未経験組として参加することになる。

 今回のテストで見逃せないのが、各ドライバーに1セット、2019年仕様のミディアムタイヤが供給される点。2日間で2018年仕様のミディアムタイヤ4セット、ソフトタイヤ2セットと、持ち越しのユーズドタイヤ2セットを今回のテストで使用できるが、その8セットとは別に、マシンはSF14ではあるが2019年仕様を1セットテストできるのだ。

 2019年のタイヤはフロントが左右それぞれ10mmワイドになっており、基本的にはフロントのグリップが向上することになる。今年のタイヤとの変化や2019年に向けて少しでもデータを先取りしたいため、ルーキーがメインのテストとはいえ、今季参戦していたドライバー/チームもこぞってテストに参加することになり、今季参戦した全19台のマシン、そして総勢23名が参加する大がかりなテストとなった。

2018年スーパーフォーミュラ鈴鹿エンジンメーカー・ルーキードライバーテスト
2019年仕様のヨコハマタイヤは今回、各ドライバー1セットのみでロゴなしの供給

 午前のセッションでは開始30分を過ぎてREAL RACINGから参加していたトリスタン・シャルパンティエが2コーナーの立ち上がりで挙動を乱してリヤからイン側のタイヤバリアにクラッシュ。このアクシデントで赤旗となり、約8分間中断。その後は大きなアクシデントはなく、トップは平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、2番手石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)、3番手関口雄飛(P.MU / CERUMO · INGING)と、今シーズンの上位者がトップ3を占めたが、この3者は2019年仕様のタイヤを装着してのアタックとなった。

 午後は翌日の天候が雨模様とのことから、14時〜16時のセッション予定が16時30分まで延長することが決定。その分、2日目の午後は30分セッション時間が短くなることとなった。午後のセッションは各車順調にメニューをこなしていたようだったが、セッション終盤の16時すぎにTEAM MUGENのダニエル・ティクトゥムがダンロップコーナーで飛び出して、フロントからタイヤバリアにクラッシュしてしまったようで、フロントウイングが外れてストップ。このアクシデントで赤旗となり、約7分後に再開したものの、セッションは10分延長となった。

 午後のセッションの最後には各車、アタック合戦になったが、ここでソフトのニュータイヤを装着したドライバーと2019年仕様のワイドミディアムのニュータイヤを装着したドライバーに分かれて入り乱れる形に。

 最後はソフトのニュータイヤでアタックした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムをマークし、2番手に同じくソフトのニュータイヤを装着した中嶋一貴、3番手の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は2019年仕様のタイヤとソフトタイヤで続けてアタックし、ソフトタイヤの方が若干、2019年仕様を上回ったという。

 トップタイムをマークした福住は「まだまだテストの段階なので、順位は気にしていないですし、それよりも内容が重要だと思っています。今回はチームが変わりましたけど、今季の4戦しかレースに出ていなかったので、違和感はありません」と冷静なコメント。

 2019年に向けても「まだ決まったわけではないですし、どのカテゴリーで出るにしても結果を求めてやるだけです」と抱負を語った。福住は2019年仕様のタイヤを温存しており、2日目の走行で装着する予定。

 初日の結果では2019年仕様の幅広ミディアムよりも、今年仕様のソフトタイヤの方がタイムが良かったようだが、2019年仕様は構造も違うため、まだまだセットアップを詰めるのはこれからだということを考えると、ポテンシャルはまだまだ高そうでさらなるタイムアップが見込めそうだ。

 2日目のテストは午後から雨模様の様子。走行時間は当初は14時00分〜16時30分だったが、16時00分までと30分短縮されることになる。

2018年スーパーフォーミュラ鈴鹿エンジンメーカー・ルーキードライバーテスト
初日総合トップタイムをマークしたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの福住仁嶺


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