レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

投稿日: 2019.04.21 17:24
更新日: 2019.04.21 19:11

止まらないアクシデント。4度のSC投入で予選12番手キャシディ勝利、ナカジマは無念の2台リタイア/スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿決勝

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーフォーミュラ | 止まらないアクシデント。4度のSC投入で予選12番手キャシディ勝利、ナカジマは無念の2台リタイア/スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿決勝

 2019年のスーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿の決勝レース(43周)が行われ、4度のセーフティカーが導入される波乱の展開のなか、12番手からスタートしたVANTELIN TEAM TOM’Sのニック・キャシディが優勝を飾った。キャシディの優勝回数は、これで通算2勝目、予選でフロントウロウを独占したTCS NAKAJIMA RACINGの2台はリタイアの結果となった。

 気温25度、路面温度37度のなか、ドライコンディションでレースがスタート。全20台のうち、8台がソフトタイヤ、12台がミディアムタイヤでのスタートを選んだ。フロントロウのTCS NAKAJIMA RACINGの2台はソフトタイヤを選択、他の上位陣では5番グリッドの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がソフトタイヤでスタートした。

 ポールポジションの牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が蹴りだしの良いスタートを決め、先頭でターン1に向かう。その後ろではミディアムタイヤを履く山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がソフトタイヤを履くアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)に先行して牧野に迫り2番手に続く。

 しかし、パロウはすぐに山本の背後につけ、山本はスプーンで懸命にブロックするもミディアムタイヤとソフトタイヤではグリップが大きく違うようで、1コーナーでアウトからパロウのオーバーテイクを許してしまう。トップの牧野、そして2番手はパロウと予選どおりのナカジマレーシングのワンツー体制となる。

 その後方ではスタートでオーバーテイクシステム(OTS)を使用したソフトタイヤ装着の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がポジションを上げており、チームメイトの平川亮もミディアムタイヤながらそれに続く。山本はペースが苦しくなり、3周目には関口と平川にパスされてしまう。平川と山本は同じミディアムタイヤを履いているが、両者の差は開いていった。

 トップ争いは2番手パロウのペースが速く、5周目にはトップの牧野とパロウの差が1秒を切ったが、翌6周目に入ると、パロウにはスタート手順違反によるドライブスルーペナルティが科されてしまった。パロウは8周目を終えてペナルティを消化し、12番手でコースに復帰した。これで実質、牧野の独走状態となった。

 7周目にタイヤ交換のタイミングを迎えると、真っ先にミディアムタイヤでスタートしたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がルーティンのピットイン。ソフトタイヤに履き替え、ここから最後まで走り切る戦略に出た。

 9周目、130Rで平川とトリスタン・シャルパンティエ(REAL RACING)がストップ。平川はトラブルにより自らグラベルにマシンを止めたようだが、シャルパンティエは130Rで単独でスピンをして飛び出してしまうクラッシュだった。これによりこのレース最初のセーフティカー(SC)が出動し、この間に牧野、関口、山本らがピットストップを行った。

 ステイアウトした3台とすでにピットを終えたキャシディ、そして130Rでマシンを止めた2台を除く15台が一気にピットロードに入りこみ、タイヤ交換が入り乱れる。チームによっては2台続けてタイヤ交換を行うダブルピットを選択しており、ピットロードは大混乱となってしまった。

 そのなかで関口はピットから出る際にエンジンストールのような症状で出てしまい、ピットレーンでストップ。なんとか走行を再開できたものの、17番手までポジションを落としてコースに出た。しかし関口は翌周に再びピットへ戻り、ガレージへ。どうやらギヤのトラブルで1速、2速、5速を失ってしまったという。上位を走行していたITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台はこの序盤で開幕戦のレースを終えることになってしまった。

■予選ポールの牧野にもトラブル発生。4度目のセーフティカー導入でスーパーフォーミュラ開幕戦は大波乱の展開に


関連のニュース