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投稿日: 2019.05.20 12:24

トヨタ 2019スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス レースレポート

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スーパーフォーミュラ | トヨタ 2019スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス レースレポート

■決勝

 予選時まで降っていた雨はやみ、併催レースを終えてスタート前のグリッドウォークが始まる頃には、ほぼ路面はドライコンディションに。全車スリックタイヤを装着し、気温19度、路面温度22度のコンディションで午後2時に54周で競われる決勝レースのスタートが切られました。

 予選で最前列を獲得した国本と坪井はソフトタイヤを選択し、スタートで首位と2番手をキープ。その後方では、ミディアムタイヤでスタートを切った6番手グリッドの石浦、7番手の山下、11番手の大嶋らが1周目を終えたところでピットへ向かい、タイヤをソフトへと交換。早くもタイヤ交換義務を消化しました。

 しかし、その直後にスピン車両が発生し2周目にしてセーフティカーが導入。このタイミングで多くの車両がピットへ向かいタイヤを交換。ソフトタイヤでトップを走る国本、そして16番手と後方グリッドながらソフトタイヤでのスタートを選択し一気に順位を上げていた関口を含む3台のみがピットへ入らない選択をし、国本が首位、関口が2番手、ピットインを終えた組では石浦が先頭での再スタートとなりました。

 セーフティカーは7周で戻り、8周目から本格な戦いが再開される。ソフトでスタートしたため、他の大半の車両とは異なりミディアムタイヤへと交換した坪井はこの再スタートで大きくポジションダウン。

 首位争いは、国本よりもペースで勝る関口が13周目の1コーナー進入で並びかけるとアウト側から豪快にパスし首位浮上。首位に立ったものの、タイヤ交換義務を果たさなくてはならない関口は、そのためのマージンを稼ぐべく、ファステストラップを塗り替えながら後続よりも1周あたり2秒ほども速いペースで周回を重ね、後続との差を広げていきました。

 ピットを終えた組では、石浦が最上位につけていましたが、中盤を過ぎるとタイヤの摩耗でペースが落ち、ライバルの先行を許すことに。2位の国本もじりじりと順位を落とすこととなってしまいました。一方では大嶋が好ペースでの走行を続け、前車を次々にパスしポジションアップ。

 首位を快走する関口は、31周目を終えた時点でピット済みの最上位との差を40秒に。タイヤの摩耗を感じさせないハイペースでさらに後続との差を広げていき、残り15周となった40周目終了時点で後続に45秒もの差をつけてピットイン。タイヤ交換と給油を行い、見事ライバルのはるか前でコースへ復帰しました。

 51周目にピットインせず首位を走行していた車両がピットへ向かったため、関口は首位へと復帰。2番手とは大きな差を保ったまま最後まで走り切った関口がトップでチェッカーを受け、今季初勝利を挙げました。関口の勝利は2018年の第6戦岡山大会以来、通算6勝目。

 大嶋も最後は2番手の車両との差を詰めていきましたが3位でフィニッシュ。それでも2017年のオートポリス大会以来、2年ぶりとなる3位表彰台を獲得しました。

 開幕戦で表彰台を獲得した山下とキャシディは着実なレースで7位、8位に入り、共に連続ポイント獲得を果たしました。

関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)


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