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投稿日: 2019.06.23 18:56
更新日: 2019.06.23 21:50

山本尚貴がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝。終盤2度のSC導入の混戦で可夢偉が2位獲得【スーパーフォーミュラ第3戦SUGO決勝】

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スーパーフォーミュラ | 山本尚貴がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝。終盤2度のSC導入の混戦で可夢偉が2位獲得【スーパーフォーミュラ第3戦SUGO決勝】

 6月23日(日)、スーパーフォーミュラ第3戦SUGOの決勝レースが68周で行われ、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本尚貴がポール・トゥ・ウィンで今シーズン初優勝を飾った。2位に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、3位にルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)が入り、表彰台に上がった。

 土曜日に行われた予選では、Q3セッションで全員がアタックできてない状況にも関わらず安全上の理由などで赤旗終了となり、各ドライバーが不完全燃焼に終わったなかで山本がポールポジションを獲得。2番手タイムをマークしていたのはアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)だったが、パロウはQ3のSPふたつ目でクラッシュして赤旗中断の原因を作ったとしてタイムを抹消され、野尻智紀(TEAM MUGEN)が繰り上がりで2番手に、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)が3番手となった。

 決勝のタイヤ戦略は、上位勢ではPPの山本、3番手アウアー、7番手牧野任祐、8番手パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がソフトタイヤを選択。2番手の野尻、4番手の塚越広大(REAL RACING)、そして5番手の可夢偉がミディアムタイヤを選択し、上位8台でソフト4台、ミディアム4台とタイヤ選択が分かれた。後方ではハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)もソフトタイヤであり、全体ではソフト7台、ミディアム13台の割合となった。当然、ミディアム勢はレースの序盤にピットインする戦略だ。

 天候は曇り、気温24度、路面温度33度というドライコンディションでレースがスタート。ポールポジションの山本が抜群のスタートを決めて先頭で1コーナーに向かった。3番手のアウアーがOTS(オーバーテイクシステム)を使って追い抜きを試みるも、野尻がポジションを守りきり、5番手の可夢偉が好スタートで4番手塚越の前を奪い、ポジションをひとつアップしている。

2019年スーパーフォーミュラ第3戦SUGO
上位もソフト、ミディアムとタイヤ選択が分かれてのスタートとなったスーパーフォーミュラ第3戦SUGO決勝

 オープニングラップを終えると、2番手野尻、4番手小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、そして福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、山下健太(KONDO RACING)というミディアムタイヤでスタートしたドライバーがピットへ入り、ソフトタイヤへ交換。またそのタイミングでは可夢偉は給油も行ったが、他の多くのドライバーはタイヤ交換のみのピットインとなった。

 ミディアムタイヤ勢では2周目を終えた時点でダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)が、3周目には石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)と国本雄資(KONDO RACING)もピットへ向かい、続々とタイヤ交換を行った。国本はピットアウト時にインパクトレンチのエアホースを踏んで若干タイムロスしたが、その後、問題なくコースへ復帰した。

 9周目には大嶋和也、10周目にはアーテム・マルケロフというUOMO SUNOCO TEAM LEMANSのふたりもタイヤを交換し、これで平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)以外のミディアム勢がタイヤ交換を済ませた状況に。序盤のタイヤ交換が落ち着き、10周目を迎えたところで隊列は山本を先頭にアウアー、牧野、ニューウェイと続き、平川は5番手までポジションを上げた。その後方では、関口と中嶋が序盤からポジション争いを繰り広げていた。

 16周目を迎える頃には、山本が隊列後方のドライバーを早くも周回遅れにし始めた。平川は20周目を終えたところでようやくピットに入り、ソフトタイヤへ交換。給油を行って16番手でコースに復帰した。


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