レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

投稿日: 2021.06.20 22:00
更新日: 2021.06.20 22:09

トヨタ 2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーフォーミュラ | トヨタ 2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO レースレポート

2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦SUGO

関口雄飛が3位表彰台フィニッシュ

 スーパーフォーミュラの第4戦がスポーツランドSUGOで行われ、雨の予選でポールポジションを獲得した関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)が3位表彰台フィニッシュ。宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が7位、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が8位、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が9位と21歳の若手勢が入賞を果たしました。

 スーパーフォーミュラの第4戦が6月19日(土)、20日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

 前戦オートポリスから約1カ月、スーパーフォーミュラの舞台は九州から東北、杜の都仙台近郊のSUGOへ。全7戦で戦われる2021年シーズンのスーパーフォーミュラは第4戦、折り返しを迎えました。今大会のあとは約2カ月にわたるインターバルを控えており、タイトル争いという点でも、後半戦へ向けた大事な一戦となります。

 舞台となるスポーツランドSUGOは、このオフシーズン中に改修され、ピットロードの拡幅や一部コーナーアウト側のグラベルが舗装されるなどの変更が行われました。

 今大会も新型コロナウイルス感染拡大防止対策を十分に講じた上で、有観客での開催となりました。イベント広場にはTOYOTA GAZOO Racingブースがオープンし、GR86、GRヤリスやGRスープラを展示。東北のモータースポーツファンのみなさまの注目を集めていました。

 今大会、先週末に行われたWECポルティマオ戦に参戦した中嶋一貴と小林可夢偉は欠場。Kuo VANTELIN TEAM TOM’Sの36号車は前戦初優勝を挙げたアレジ、KCMGの7号車は小高一斗が代役としてドライブ。また、WEC戦の直後に行われたポルティマオでのテストに参加した平川亮も帰国後の隔離期間が取れないため欠場となり、carenex TEAM IMPULの20号車は高星明誠が、そしてサッシャ・フェネストラズもまだ入国が叶わず、KONDO RACINGの4号車は中山雄一がドライブします。

予選

 予選が行われた19日(土)には東北地方も梅雨入りが発表され、SUGOも朝から雨模様。午後2時10分からの予選はウエットコンディションで行われました。当初はQ1のみ2グループに分けて実施される予定でしたが、悪天候のため、Q2も引き続き2グループで行われることとなりました。

 気温19度、路面温度20度のウエットコンディションで開始されたQ1(10分間)、A組では水煙を上げながらの走行で、阪口が序盤から好タイムを刻んでいき、このセッションは2番手で通過。宮田が3番手、代役参戦の小高が最後に6番手に飛びこみ、これにかわされる形となった山下健太(KONDO RACING)も7番手で辛くもQ1突破。久しぶりのスーパーフォーミュラ参戦となった高星は惜しくも8番手、大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)が9番手でQ1敗退となりました。

 Q1のB組も10分間のセッションを十分に活かしてタイヤを暖めるべく序盤から各車コースイン。ここでは坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が一時トップに立つなど好走を見せ、3番手。終盤各車タイムを挙げていき目まぐるしく順位が入れ替わるなか、チェッカーラップでタイムを更新した関口が4番手、アレジが6番手でQ2へ。国本雄資(KCMG)と中山はタイムが伸びず、9、10番手でQ2進出はなりませんでした。

 Q2は7分間とやや短いセッションで上位4台のみがQ3へと進出します。A組ではQ1同様に阪口と宮田がセッションをリードし、阪口がトップタイム、宮田が0.097秒差の2番手でQ3へと進出。苦しむ山下は惜しくも5番手、小高も最後にひとつポジションを上げたものの6番手でQ3進出には届きませんでした。

2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

 Q2のB組がスタートする頃には、かなり雨脚が強まりました。アウトラップでアレジがスピンを喫したものの、コース内に留まり、そのままアタックを続行。難コンディションのなかで気を吐いた坪井がトップタイムをマークしましたが、さらなるアタックを続けた坪井が2コーナーでスピンしコースオフ。ほぼ同タイミングでもう1台の車両がコースオフし、セッションは赤旗中断に。トップタイムをマークしていた坪井でしたが、赤旗原因車両との判定となり、痛恨のタイム抹消となってしまいました。

 セッションは残り3分から再開。この一発アタックで、ここまで4番手につけていた関口がさらにタイムを伸ばし2番手へ。アレジも3番手につけ、Q3進出を決めました。

 トップ8を決定するQ3(7分間)もさらに雨量が増すなかでのアタックとなりました。このセッションでは、好調な阪口、宮田がまず1-2につけるなか、関口が圧倒的なタイムをマークしトップへ。最終ラップのアタック合戦で阪口らは追い上げましたが届かず、関口が2018年の第6戦岡山大会以来3年ぶりとなるポールポジションを獲得。阪口が3番手、宮田が4番手と2列目に並び、アレジは6番手グリッド獲得となりました。

2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)

■次のページへ:決勝レポート


関連のニュース