レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.04.14 01:20
更新日: 2024.04.14 01:29

muta Racing INGING 2024スーパーGT第1戦岡山 予選レポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | muta Racing INGING 2024スーパーGT第1戦岡山 予選レポート

スーパーGT第1戦
OKAYAMA GT 300KM RACE

岡山国際サーキット
予選:4月13日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

予選:2位

 2024年スーパーGTシリーズは初夏のような天候の岡山国際サーキットで開幕。muta Racing INGINGは今年、加藤寛規監督兼第3ドライバー、堤優威、平良響の両ドライバーと昨年と同じ体制で開幕を迎えた。車両は昨年モデルのバージョンアップ版で、リヤウイングを新たなものに変更し細かい部分をブラッシュアップ。よりロードラッグ、ハイダウンフォースなマシンへ進化させた。カラーリングもクリームの部分が明るいグレーとなるなど目を引くものになった。

 昨シーズンに大きなアクシデントが複数回発生したことで、今シーズンGT300車両には、BoP(性能調整)の他に速度抑制策として追加重量がプラスされた。(JAF)GT300車両であるGR86は1250kgの最低車重に53kgのBoP重量、38kgの追加重量を加えた1341kgで戦うことになった。

 また今季はタイヤの持ち込み数が5セットから4セットに減り、公式予選はA、B両ドライバーのベストタイム合算で争う。またQ1、Q2と2回の2つの予選セッションで使用したタイヤは決勝レースのスタートまで使わねばならず、タイヤを摩耗させないようにしながら速いタイムをマークしなければならない。

 サーキット周辺の桜は見頃を迎えていたが、この週末は例年より暖かく日差しを受けると汗ばむような陽気となった。朝早くから開幕を待ちわびたファンが思い思いの場所に陣取ってGTカーのコースインを待った。9時30分、気温20度で始まった公式練習では、堤優威、平良響が持ち込んだタイヤを確認しながらセットアップを詰め、参加27台中トップタイムと0秒252差の1分26秒371でブリヂストンタイヤユーザートップとなる4位につけた。

 14時に始まった公式予選Q1は前年の成績により13台によるB組に区分されたが、1台の車両がトラブルにより出走を取りやめたため、12台が出走となった。ここで平良がコースインし残り4分となった4周目に1分26秒118でトップに立った。さらに平良はアタックを続け翌周に1分25秒985へタイムアップ。Q1B組をトップで通過した。

 15時11分にはA、B組を勝ち抜けた計16台によるQ2が始まり、ここで堤がQ1で使ったタイヤのままでコースイン。セッション中盤の3周目には1分26秒360で2位、平良との合算タイムでも2位となった。堤もアタックを続け翌周には1分26秒280へタイムアップして2位をキープ。トップとはわずかに0秒067差でポールポジションは逃したが、2位でフロントロウに並ぶことができ予選ポイント2を獲得した。

 明日の決勝レース(300km=82周)は13時30分にスタートの予定。

平良響/堤優威(muta Racing GR86 GT)
2024スーパーGT第1戦岡山 平良響/堤優威(muta Racing GR86 GT)

堤優威

「初めてユーズドのタイヤでのアタックで、体感的にはそんなに速く感じませんでした。抑えて走っていたつもりだったのですが、ダブルヘアピンの2個目(ホッブスコーナー)でリヤが出てしまい悔やまれます。それがなければトップだったかもしれません。去年は数ポイント差に泣きましたから、予選で2ポイント取れたのは良かったと思います。決勝はタイヤも問題なさそうなので、今年は2位(スタート)から1位を獲るよう頑張ります」

平良響

「公式練習からクルマもドライビングも調整してQ1に臨みましたが、自分的には満足できるアタックができました。タイヤに熱を入れるには連続アタックする必要がありました。しかしQ2合算でのわずかなタイム差を見ると、満足せずもっと全力でアタックすれば良かったのかなと思い悔しくなりました。明日はスタートでできれば前に行きたいと思いますが、様子を見ながら気付いたら前にいるというような展開になるのかなと思います」

加藤寛規監督

「新しい予選のフォーマットでどういうふうになるのかなと心配していたのですが、そのあたりも視野に入れてテストをして来ました。去年は勝てそうで勝てなかった、チャンピオンを獲れそうで獲れませんでした。それが冬の間のスタッフの頑張りでクルマも進化しました。明日のレースのペースはこの路温であれば全く問題ないので、すごく良い戦いができると思います。このコンビでの初優勝を狙って頑張ってもらいます」

平良響/堤優威(muta Racing GR86 GT)
2024スーパーGT第1戦岡山 平良響/堤優威(muta Racing GR86 GT)
muta Racing GR86 GT
2024スーパーGT第1戦岡山 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)


関連のニュース