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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.04.18 15:08
更新日: 2016.04.18 15:14

31号車プリウスGT、得意の岡山で苦戦。開幕戦は入賞に一歩届かず

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スーパーGT | 31号車プリウスGT、得意の岡山で苦戦。開幕戦は入賞に一歩届かず

開催地:岡山国際サーキット(岡山県)/3.701km

4月9日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:9,600人
4月10日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:19,000人

新型プリウスGTで挑んだ開幕戦、入賞に一歩届かず。

 2016年のスーパーGTシリーズが、今年も岡山国際サーキットで幕を開けることとなった。国内レース随一の人気を誇り、常にハイレベルなバトルが繰り広げられるシリーズのGT300クラスに、aprは今年からZVW50型の新型プリウスを2台投入。31号車は昨年に引き続き、嵯峨宏紀選手と中山雄一選手に託すこととなった。タイヤも引き続きブリヂストンが使用される。

 新型プリウスGTの最大の特徴は、鍛えに鍛え上げられたハイブリッドシステムを含むパワーユニットはそのままに、シャシーバランスの向上、そして大胆な軽量化が図られていることだ。ここ岡山国際サーキット、そして富士スピードウェイで行われた公式テストではポテンシャルアップが確認されており、また順調にメニューもこなされてきた。とはいえ、今年はFIA-GT3の多くが新車に改められ、それぞれ戦闘力は未知数。もちろん、相手にとって不足はない。

 マシンは改められたが、一昨年はポールポジションを、昨年は優勝を飾っている岡山国際サーキットは、嵯峨選手と中山選手にとって得意とするコースのひとつだ。2本のストレートを13のコーナーでつなぐテクニカルレイアウトを、「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」が颯爽と駆け抜けることが大いに期待された。

公式練習 4月9日(土)9:00~10:35
 走り始めとなるのは、土曜日早朝の公式練習。GT300クラス全車が揃い、全力で走るのは今年初めての機会であり、まずはそれぞれのポテンシャルがどのレベルにあるのか、見極められることとなった。最初に「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」のシートにおさまったのは嵯峨選手。開始からしばらくはピットで待機し、コンディションが整ったのを見計らってコースに飛び込んでいく。ショート/ロングランを共に行い、ピットに戻るたびセットを変更。予定どおりのメニューがこなされていく。

 そして1分27秒340を記録した嵯峨選手は、約40分経過したところで中山選手に交代。27秒463を記録して、公式練習を終了することになった。クラス11番手ではあったものの、ドライバーのふたりが同レベルで走れるのは、何よりもの強み。続く予選、そして決勝に向けて、確かな手応えをつかむこととなった。

公式予選 Q1 14:50~15:05
 公式練習時はサーキット上空を雲が覆っていたが、予選が始まる頃には強い日差しも降り注ぐようになる。予選Q1を担当したのは中山選手。ピットレーンオープンと同時に「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」を始動させ、まずは2周をウォームアップに充てる。コンディションが整ったのを確認して、いよいよアタックを開始。まずは1分26秒991をマークして、そのままタイムを縮めていくことが期待されたものの、2周連続でクリアラップが取れず、やむなくピットに戻ることとなったが、5番手につけて難なくQ1を突破。インフォーメイションをしっかり嵯峨選手に伝え、さらなるポジションアップの期待を込めることとなった。

公式予選 Q2 15:35~15:47
 嵯峨選手もまた、Q2開始とともにコースイン。ウォームアップに2周を充ててからアタックを開始した。いきなり1分26秒336をマークした嵯峨選手は、1周のクールダウンを挟んで再度アタック。短縮こそ果たせなかったが、26秒925を記録する。本来ならば、8番手だったのだが、ベストタイムを記録した周は4輪脱輪があり、ペナルティとしてそのタイムが削除となってしまう。幸か不幸かアタックを二度行っていたことで、最悪の事態は免れた格好だ。これにより、「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」は、決勝11番手、6列目のグリッドから挑むこととなった。

嵯峨宏紀選手
「テストの感触では、ここまで順位が低いとは思っていなかったのですが、その一方で1発の速さは足りないと感じてはいたので、順当な順位かもしれません。ただ、ロングランに関する手応えは今までになく好印象なので、そう悲観しなくてもいいのかな、と思っています。ただ、JAF-GTの特性上、コーナーが速くても抜きにくいので、同レースの組み立てをやっていこうか、少し悩んでいます」

中山雄一選手
「思った以上に新しいFIA-GT3車両が速く、シーズンオフに相当まわりを見て走っていたんでしょうね。そこに追従できなかったのは、新車ならではの問題点や、今年からのレギュレーションに対するセットを合わせ切れなかったのかな、とも思うので、とにかく明日はフリー走行も決勝もしっかり走り切って、少しでも多くのデータを得て、次の富士の予選ではもう少し結果を出せるようにしたいです」

金曽裕人監督
「先ずは開幕戦の場に2台の新型PRIUS GTがフルアタックができる環境を下さった関係各位の皆さまに感謝しております。新型PRIUS GTのパフォーマンスはテスト段階から我々なりに確認できておりましたが、予想通り新型GT3車両はクラス違いと思えるほど非常にパフォーマンスが高く、正直驚いております。中山選手も、嵯峨選手も全力でアタックしたにも関わらず平凡な結果となりました。明日の決勝では、GT3勢にも何かしらの隙があるはずなので、中位集団からじわじわと表彰台の一角を狙えるようにチーム一丸で挑み、確実にポイントを稼ぎたいと思います」


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