6月30日から鈴鹿サーキットで開幕したスーパーGT公式テスト。第6戦鈴鹿1000kmを見据えてのテストとなるが、この2日間、MOTUL MUGEN NSX-GTの第3ドライバーとして登録されているジェンソン・バトンがふたたびテストに参加している。6月6〜7日のメーカーテスト以来となるGT500マシンのフィーリングとスーパーGTへの感想を、走行後バトンが語った。
今季はF1モナコGPにフェルナンド・アロンソの代役としてマクラーレン・ホンダを駆り参戦したバトンは、その後スーパーGT第6戦鈴鹿への参戦が決定。メーカーテストでMOTUL MUGEN NSX-GTの初ドライブを果たしたが、走行時間の不足やGT300のトラフィックへの習熟が足りないとして、当初予定になかった公式テスト参加が決まった。
公式テスト初日のバトンは、フルウエットとなった午前こそドライブする機会はなかったが、ドライに転じた午後は、前回契約上の関係で着られなかったロゴ入りのスーツに身を包み、セッション途中から2時間ほどという長い時間をドライブした。
「前回のテストのときは何周か乗って、何周か休んでの繰り返しだったけど、今回は長時間にわたって走行することができた。最後の占有走行の時は、いいアタックができたけど、最後のセクションでミスをして、コンマ何秒かロスをしてしまった。ただ、確実にコンペティティブだし、前のテストのときよりも前進しているところもあるよね。自分の自信にもつながっているよ。まだまだやらなくてはならないことはあるが、確実に進歩している」と走行を終えたバトンは語った。
今回バトンは、トラフィックの処理を自らの課題にもしていたが、これについては「思っていたよりも悪くない状況だったね」という。ただ、今回は公式テストでレース同様の台数はいたものの、各車がアウト〜インを繰り返しており、レースほどのトラフィックはできていなかった。バトン自身も「レースになると抜くのがもっと難しいだろうと思う」という。