平手晃平
「SUGOはこういう(路面)コンディションのレースになりやすいですね。(ウエットかドライか)どっちつかずの状態でスタートすることになり、最後の最後までエンジニアとスタートタイヤをどうするか話しあいました」
「ピットインのタイミングも事前に決めていましたが、これがいい方に働いて、46号車(S Road CRAFTSPORTS GT-R)と2台で優勝争いを演じる形になりました」
「こういったコンディションではタイヤを痛めやすいので、とくにフロントタイヤの様子をみながら最後まで走っていました。残り2周くらいで、バックストレートエンドで雨あしが強くなり、最終コーナーの1コーナーで本山(哲)さんとバトルを繰り広げました」
「それをなんとかしのいで『このままゴールかな』と思ったら、馬の背コーナー付近で雨あしが強くなったんです。SPインコーナーには、かなり手前から慎重にブレーキングしていきましたけど、ブレーキを踏んだときにはリヤが振れてしまいました。このままクラッシュするかなと思いましたよ」
「ただ、あそこでは、お互いにコースアウトしていたみたいで、ミラーを見たら本山さんもグラベルの上にいました。『これはコースに戻った者勝ちかな』と感じて、とにかくアクセル全開でリカバリーしました」
「ラッキーな要素もありましたけど、ブリヂストン勢のなかでは一番ペースもよかったですし、チームもいいクルマを作ってくれました。第2戦富士、第3戦オートポリスと勝てる力はありましたけど、不運から結果につなげられませんでした。今回勝ったことで、チャンピオン争いに復帰することができましたね」
「僕の奥さんがスポーツランドSUGOのレースクイーンを務めていたこともあり、僕にとって、ここは第2の故郷。勝てたらいいなと思っていたので、今日はいいおみやげを持って帰れますよ(笑)」