コメント
影山正彦総監督
チームの目標は、ミスなく走り切ってできる限りのポイントを獲得することでした。しかし、13位という結果となり厳しい戦いとなりました。スタートを担当した中山選手は、想像以上のハイペースで走ってくれて2位まで順位を押し上げてくれたのですが、中盤に55号車と接触したことで戦略が狂いました。
接触の直後にセーフティーカーが入ったので、トップとのギャップも拡がりませんでしたが、すぐにピットインできなかったのが痛かったです。坪井選手も手負いの状態ながらも良く走ったと思います。
松岡真司チーフエンジニア
接触によってすべてのプランが崩れてしまいました。ブリヂストンのレインタイヤが良かったこともあり、中山選手のスティントで2番手まで浮上しました。接触がなければピットインのタイミングをもっと伸ばせたはずですし、戦略も変わっていたと思います。
坪井選手もアライメントが狂っていた状態にしてはポジションキープしてくれましたが、通常ならば1秒は速く走れていたはずなので惜しかったです。ウエイトハンデが重い状況ですが予選でも速さを見せられましたし、良いセットアップも見つかっていました。それだけに、レースの結果が出ずに悔しい思いです。
中山雄一選手
レース開始直後はタイヤに熱が入らなかったのですが、その後はグリップも高く2番手までポジションをアップすることができました。65号車は同じブリヂストンタイヤだったのですが、ペースが速くて追いつけませんでした。
それでも2番手で周回してピットインのタイミングを見計らっていたら55号車と1コーナーで接触しました。左リアタイヤがバーストした状態でセーフティーカーランを走行し、その直後にピットインしました。
今回はセーフティーカーが3回も入り、ピットインのタイミングが勝敗を分けるギャンブル的なレースでした。そんな難しいレースでもポイントを取らなければならなかったのですが、ノーポイントに終わり残念です。
坪井翔選手
55号車と接触した後に中山選手からマシンを託されたので、マシンは厳しい状況でした。真っ直ぐ走ることもできませんでしたし、左側のアライメントがおかしかったので、特に右コーナーが辛かったです。
いつスピンしても不思議ではないマシンコンディションだったので、チェッカーを受けることができたのは良かったです。予選では、重いハンデウエイトを積んでいるわりには速かったと思います。
ウエイトに合わせてしっかりとしたセットアップが出来ていました。着実なレースを展開していれば表彰台やポイント獲得も可能だったはずなので、13位という結果は不本意です。