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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.08.15 15:08
更新日: 2017.08.15 15:12

D’station Racing 2017スーパーGT第5戦富士 レースレポート

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スーパーGT | D’station Racing 2017スーパーGT第5戦富士 レースレポート

D’station Racing
Race Report

AUTOBACS SUPER GT SERIES Round.5 Fuji
August 5−6 2017

作戦変更が的中し8位フィニッシュ。今季4度目の入賞

Qualify:18th (1’39″003)
Race:8th (61 Laps)

 荒天に翻弄された第4戦SUGOから2週間。D’station Racingは、第2戦で表彰台を獲得した思い出の地、富士スピードウェイで開催される第5戦に臨んだ。今回もD’station Porscheは藤井誠暢とともに、元嶋佑弥がコンビを組む。この富士ラウンドは、事前のテストでも好タイムをマークしており、チームとしても大いに期待をかけるラウンドだった。

 予選日となる8月5日(土)は雨のおそれもあったが、曇天の下で迎えた。決勝で上位に進出するためには、まずは予選で好位置を獲得することが重要。チームは午後の公式予選に向け、まずは予選Q1を元嶋に任せ、Q2で藤井がアタックする戦略を採った。午前8時50分からの公式練習では、参戦2戦目となる元嶋が習熟を進めるべく多くの周回を重ね、予選を見据えニュータイヤも2セット元嶋が装着。最終的に藤井が1分39秒123をマークし、5番手につけた。元嶋も1分39秒157というタイムを記録している。

 午後2時35分からの公式予選では、予定どおりQ1を元嶋が担当しコースインする。4周目、元嶋は1分39秒007というタイムをマークしてみせたが、中盤戦を迎えライバルたちも好タイムを記録してくる。14番手までに入らなければQ2の藤井にバトンは繋げない。しかし、チェッカーが出るとD’station Porscheの順位は18番手。Q2までわずか0.2秒ほどの差ではあるが、僅差のGT300のなかでQ1敗退という結果となった。

 とはいえ、レースペースの良さはD’station Porscheの売り。8月6日(日)の決勝レースでは、藤井が追い上げを狙うべくスタートを切った。だが、予選同様、中盤戦を迎えライバルのペースも良い。藤井は15番手付近で周回を重ねるが、なかなか順位を上げられない。

 それどころか、他車に阻まれ持ち前のレースペースを発揮できない。そこで、当初長めにとっていた藤井のスティントを一気に短縮する作戦変更を決めた。早めにピットインを行い、クリアなコースで速いタイムを刻む作戦だ。もちろん、元嶋へのプレッシャーも大きく、レース展開によっては失敗する作戦とも言える。

 20周を終え、チームは藤井をピットに戻し、さらにリヤタイヤのみの二輪交換を行い作業時間を短縮。元嶋を送り出した。ふだんは武田敏明監督だけがドライバーと無線交信を行うが、藤井もヘッドセットをつけ、40周以上を走らなければならない元嶋に的確な指示を行う。

 元嶋は期待に応えるかのように好ペースで走行を重ねると、ポイント圏内へ浮上。さらに終盤には2台をオーバーテイク。最後は8位でチェッカーを受け、3ポイントを獲得してみせた。

 勝ちたかったレースではあるが、挽回しポイント獲得という結果は、予選の状況を考えると最低限の結果であり、作戦変更的中はチーム力の高まりでもある。次戦、D’station Racingはシリーズ最長の鈴鹿でふたたび上位を目指していく。

D’station Porsche


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