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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.05.19 01:00
更新日: 2016.05.19 01:01

VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第2戦富士 レースレポート

VivaC team TSUCHIYA
レースレポート
2016SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ

■日時
2016年5月3-4日
■車両名
VivaC 86 MC
■場所
富士スピードウェイ
■ゼッケン
25
■監督
土屋春雄
■ドライバー
土屋武士/松井孝允
■チーム
VivaC team TSUCHIYA
■リザルト
予選 2位/決勝 3位

職人、春雄監督の胸の内
「俺にもやらせろ!」

 開幕戦を予選ポールポジション、決勝6位入賞という成績で終えて、今シーズン「やれる」という手応えと、「このままでは勝てない」という状況が分かり、ラウンド2富士戦までのインターバルの間、マシンを速くするための議論がガレージで飛び交いました。その筆頭は春雄監督。次から次へとアイデアを繰り出し、細かいところやスーパーアイデア商品となるような代物を誕生させたり、それはそれは大活躍でした! 本当に勝ちたいんだなぁということが伝わります。それに、開幕戦のポールポジションは私、土屋武士のセットアップによるところが大きかったので、よほど羨ましかったのだと思います(笑)。「俺にもやらせろ」的な感じでしょうか。ほっといても、どんどんマシンを速くしていこうとする職人が常にガレージにいるということが、私たちのチームの一番の強みなのは間違いありませんね!

 富士スピードウェイはストレートが長く、エンジンパワーが必要なサーキットで、非力なマザーシャシー(MC)には不利と言えます。しかし今シーズンのFIAGT3勢の多くがダウンフォースを増やし、タイヤに優しいマシンに仕上げてきたことは開幕戦の岡山を見ても明白です。言い換えると、ストレートスピードを犠牲にしてもダウンフォースを増やし、コーナーを速くするマシン特性に振ってきたということ。ここにMC勢やJAF GT勢が富士でもチャンスがあるという根拠があります。エンジンの非力さは低ドラックパーツのフリックBOXなどを装着することで、改造ができないFIA GT3勢に比べ、効率的にセットアップすることができるし、非力さゆえの高燃費によって、500kmといういつもよりもピット回数が多い今回の決勝では、戦略面でも幅が取れます。昨年は後ろにつかれるとあっという間に抜かれていたMCですが、今年はそこまでストレートスピードの差が大きくないことから、今回のレース、密かに期待していました。その中でマークするべき相手としては昨年のチャンピオンマシン、日産GT-Rを筆頭に、トヨタプリウス、BMW M6、ランボルギーニ ウラカン、そしてフェラーリが強敵になるのではないかな……という予想でした。ガレージでしっかりと富士仕様のパーツを入れ込んで、私的にはかなり手応えを感じるセットアップを考えることができ、不安要素はほぼない状況で準備ができました。でも一つだけ……タカミツが開幕戦で思うように走ることができていなかったことが非常に気掛かりでした。


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